ナショナリズム論・入門 有斐閣アルマ

大澤真幸

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784641123359
ISBN 10 : 4641123357
フォーマット
出版社
発行年月
2009年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19cm,405p

内容詳細

グローバル化の一方、ナショナリズムが世界を席巻。この矛盾した状況は何を意味するのか。ナショナリズムとは何か、なぜ今ナショナリズムか。当代一流の論者が、理論的、歴史的、ワールドワイドにアプローチする。

【著者紹介】
大沢真幸 : 京都大学大学院人間・環境学研究科教授

姜尚中 : 東京大学大学院情報学環教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 壱萬弐仟縁 さん

    右傾化安倍内閣にオバマ大統領が日本のナショナリズム再燃に釘を刺したのはむしろ歓迎したいと思える。ゲルナーによると、ナショナリズムとは政治と文化の単位が合致する政治原理とのこと(21頁)。産業社会で成長がノルムとなり政権に正当性を与える。まさにアベノミクスは文化となりかねない。昨今の日本人の場合、国政選挙6割、地方選挙4割の投票率でナショナリズムはどう説明できるかと思う。国が違えど、国家の枠組みが堅固で柔軟性を欠くと、領土問題、国境問題でいざこざの元凶に引き摺り込まれる。こうした頑固さを市民が制御しないと。

  • nranjen さん

    ナショナリズムを考えるにあたって基本的な知識を得られる本のひとつなのだと思う。そもそも「ナショナリズム」とは他の多くの単語と同じく、教科書的にA=B的な決まった定義はなく、さまざまな研究によって打ち立てられている概念とも言えるのか?ベネディクト・アンダーソンの想像の共同体という概念も面白いし、ナショナリズムの台頭と新聞(それにからめてコンドルセ)歴史学の発展が重なっているというのも面白い。文化論的アプローチでフーコーが登場しているのも。前半部分は参考になりそうなのでまた借りるかも。

  • politics さん

    様々な論者によって分担執筆されたナショナリズムの論文集。大澤真幸の序章と佐藤成基の第1章はナショナリズムの理論の整理をする際には大変便利になると思われる。7章〜12章までの地域研究はやや難解に感じた。14章・15章は筆者の体験談を交えてナショナリズムを語るのはユニークだったが、14章の体験はナショナリズムに繋がるのか私は大いに疑問に感じた。姜尚中の15章は結論として東アジア共同体的な構想を語っていたが、現在ではEUですらあの様な状況にあるなか、東アジアではやはり夢物語でしかないのではと感じる。

  • void さん

    【★★★★☆】一部のみ。アルマLv.4だが各論「入門」。2章「ドグマ人類学」:抽象的・形式的構造「枠」として国家や人権を捉え、その中身として<準拠>、文化やナショナリズムがあるとする。後者が枠を破壊するのがホロコーストなど。西洋的。4章「国家」と「国民」の創出:ナショナリズムを「民主化」や「解放」で語るといおう現代の論理を過去に単純遡及するのは妥当でなく、諸国家競争・戦争が動員と「市民化・国民化」を軌を一にしたという「上から」もまた重視する。また仏革命などにおいて啓蒙思想が一気に膾炙したのではない。

  • Moloko さん

    政治学の概説書レベルの知識を前提として、ナショナリズムの理論や各国の状況や分析を取り揃えていて、一部に難しい話もありつつ、アラブやイスラエルのナショナリズムや宗教の問題といった面白い話もあった。とても楽しめた本だと思う。ただ、14章については、国民の枠外と枠内の排他性などを取り上げた切り口は面白いが、終盤において憲法改正や現状の日米関係をナショナリズムと論証もなしに結びつけて、否定的に主張するのは一方的に感じた。

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