天皇の歴史 1 神話から歴史へ 講談社学術文庫

大津透

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062924818
ISBN 10 : 4062924811
フォーマット
出版社
発行年月
2017年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
大津透 ,  
追加情報
:
392p;15

内容詳細

神意を知る王はいつ生まれ、いかに国土を統一したか。卑弥呼と「倭の五王」に遡り、『古事記』『日本書紀』が描く神話の解読と考古学の最新成果から、神武以降の天皇を検証。さらに天皇号と日本国号の成立も分析し、日本史の原点を究明する。やがて朝鮮半島情勢の緊迫が大化の改新を引き起こし、斉明・天智・天武らにより律令国家が形成されていく。

目次 : 序章 「天皇の歴史」のために/ 第1章 卑弥呼と倭の五王/ 第2章 『日本書紀』『古事記』の伝える天皇/ 第3章 大和朝廷と天皇号の成立/ 第4章 律令国家の形成と天皇制/ 終章 天皇の役割と「日本」

【著者紹介】
大津透 : 1960年、東京都生まれ。東京大学大学院修士課程修了。東京大学教授。専攻は日本古代史、唐代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • レアル さん

    談社学術文庫から出版されている事もあり構えて気合を入れて読んだが、古代史好きが講じた事もあり楽しく読了。でも次巻からはきっと四苦八苦しながら読む事になるはず!こちら伝承の神話の世界から律令制辺りまでの歴史に対する著者の検証と考察が書かれている。天皇の歴史を見れば日本の歴史が分かる。どの稿も楽しく読んだが、卑弥呼や邪馬台国、倭の五王などの日本(当時は倭)ではなく、中国や朝鮮側の史料による歴史考察が興味深かった。

  • Shoji さん

    神武天皇から欠史八代、そして中央集権を成そうとするヤマト王権の時代を経て、律令性のもと国家の体が整い始める飛鳥時代までの天皇制の成り立ちについて書かれています。歴史時代以前のわが国の姿について、ある程度の知識を持った方でないと取っ付き難い本かもしれません。

  • ∃.狂茶党 さん

    すでに、王権が動き出してからの記述しかなく、いかにして始まったかは推測でしかないが、多分世界中どこでも起きていたように、小さな集団が、ぶつかったり手を握ったりして、それらしきものが作られ、自己正当化の物語が編まれたのだろう。 かなり広範に検討されているのだが、専門的な話題も多く、かなり難しい本に思える。 情報量の多い文章が、わからないことをかたどっていく。 日本という国号が東の端を意味し、中華に阿るようなものであったとの考えは、非常に納得のいくもの。 小国のプライド防衛策なのかなと、おもったり。

  • namakemono さん

    今回の改元で、古代天皇関連の新書を何冊も読んだ後、仕上げ(?)に 本書を手に取った。叢書の中の一冊ということで、新書より網羅的でカッチリした書き方か。。資料の極端に少ない時代ながら、当初「大和王権を(精神的)上位におく同盟関係」と言う形で、出雲や吉備をはじめ、各地の「クニ」を従え、日本をファジーに統一した後、隋・唐の成立という外圧を契機に、実質的な支配に切り替えて行った様子が、ぼんやり読み取れる。

  • chang_ume さん

    大化前代が内容の中心。三種の神器といったレガリア(宝器)や神祇祭祀、そしてもちろん王統譜の分析から、「王」と「大夫」「国造」たちからなる王権=「大和朝廷」の具体像が復元されました。考古資料が記述の主体かなとも予期しましたが、あくまで記紀を主に置いた史料からの解釈に徹しています。古代王権論といった趣きで「天皇の歴史」のテーマに不足なしですが、考古学からの成果援用が少ない記述にどこまで説得力を加えられるか、相当な困難も覚えたところ。

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