日本の参謀本部 読みなおす日本史

大江志乃夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784642067591
ISBN 10 : 4642067590
フォーマット
出版社
発行年月
2018年02月
日本
追加情報
:
235p;19

内容詳細

日本陸軍とその中枢であった参謀本部はドイツを手本に作られたが、政略・戦略を欠いていた。また政府の指図を嫌い、独断専行で戦争に突き進み、責任の所在が曖昧なために引き返せなかった。軍部の構造の欠陥に迫る。

目次 : 1 メッケルの遺産/ 2 参謀本部の起源/ 3 外征軍の頭脳/ 4 日清戦争前後/ 5 日露開戦と参謀本部/ 6 日露戦争中の幕僚の機能/ 7 幕僚機構の官僚機構化/ 8 目標喪失の時代/ 9 目的・目標がない戦争/ 10 二正面の重圧/ 11 参謀本部の崩壊

【著者紹介】
大江志乃夫 : 1928年大分市に生まれる。1953年名古屋大学経済学部卒業。東京教育大学教授、茨城大学教授を歴任。2009年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • nnpusnsn1945 さん

    日本陸軍は、ドイツ陸軍のメッケル少佐から戦術を教わっただけで、戦略はうやむやになっただけであった。謀略をよくやるのは山県有朋がそれに長けていたからだそうだ。昭和で見られた暴走とも決して無関係ではない。だが、あくまでも情報に精通していたわけではない。第一次世界大戦の総力戦や、シベリア出兵での消耗戦を学べず、責任も取れずに敗戦した。

  • とりもり さん

    軍の近代化を図るために範を取ったドイツから、日本は戦術(戦い方)だけを学ぼうとし、戦略(目的)を学ぼうとしなかった。本来、戦略の設定は政略と不可分であるはずなのに、山縣有朋率いる陸軍が政治への介入を推し進めた結果、シビリアンコントロールは機能しなくなり、政略すら戦術に追従させられる。トドメは、官僚化が進んだ参謀本部はにおいて多層的な意思決定プロセスが機能せず、一部の参謀の無謀な計画が強行されて多大な犠牲者を出し続けてしまう。基本的構造は現代日本の各所においてもそのまま妥当しているのが怖すぎる。★★★★★

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