冥誕 加藤周一追悼

大江健三郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784780303155
ISBN 10 : 478030315X
フォーマット
出版社
発行年月
2009年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,203p

内容詳細

2008年12月に亡くなった、戦後を代表する知識人・加藤周一の追悼集。大江健三郎、鶴見俊輔ら28人の想いを、没後1周年にあたって収録。加藤周一の思想や生き方、人柄が、様々な角度から浮き彫りにされる。

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読書メーターレビュー

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  • 奥澤啓 さん

    収められた29編の文章のほとんどは、さまざまな分野で活躍する人たちによる。しかし、学生の山本美穂子による一編は性質がことなる。筆者は高齢者介護ボランティア、ホームレス支援などを行っているというが、高校生時代不登校になって生き辛い境遇にあったたため、社会から疎外された存在に関心を持ったという。16歳の時、加藤が京都で行っていた市民との勉強会(おそらく「白沙会」)に参加し加藤と接した。彼女のホームレス問題についての文章に加藤は感想を認め、それぞれの立場でできることをすることの重要性を説いたという。

  • 奥澤啓 さん

    加藤周一と近しかった人たちによる追悼文集。すべての文章から、この、不出世の知識人に対するなみなみならぬ敬意、敬愛、思慕、が伝わってくる。イェール大学で教えをうけた水村美苗の文章には、思慕や敬愛をこえて恋愛感情に近いものを感じる。加藤がいる場所に同席すると「精神の祝祭」を味わえたという。「知識人」という言葉に値する最後の存在、それが加藤周一であった。そして、われわれは加藤周一がいない時間を生きなければならない。丸山真男、加藤周一、白川静、宇沢弘文。骨の太い知の人がどんどん日本から姿を消していく。

  • つばめ さん

    加藤周一氏の逝去(2008年暮れ)を悼む追悼文集。氏の綴る言葉の美しさを僕は大好きでしたが、氏について書かれた文章もまた、どれも美しく、感動。「夜空に偶然に点在している星々が、にわかに意味を持ちはじめ「星座」として見えてくるような(鷲巣 力)」加藤周一の世界に出会える本です。

  • KUMA0504 さん

    加藤周一の追悼集である。先に市民の追悼集を読んだばかりで、確かそのとき私は「今はあまり読む気がしない(その多くはすでに読んでいるから)」と書いた。こういう知ったかぶりが私の悪い癖で、私の知らない追悼文がここにはたくさん載っていて、いろいろと学ばされた。反省したい。

  • ねぎとろ さん

    前半の追悼は、やや面映ゆい感じもあるが、生前の加藤の人柄を偲ばせる。まあ追悼文とはそういうものか。後半の批評めいたいくつかの文章も面白かった。毎日、漢文に関する文章を「和文のために」必ず読んでいた、という話は興味深い。

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人物・団体紹介

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大江健三郎

作家。1935年愛媛県生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。在学中の57年、「奇妙な仕事」で作家デビュー。94年にノーベル文学賞を受賞。主な著書に『飼育』(芥川賞)『個人的な体験』(新潮社文学賞)『万延元年のフットボール』(谷崎潤一郎賞)など。2023年死去

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