切ない、冷たいのにやはり美しい歌の数々。隠れた名盤とはこのようなアルバムを言う気がします。 最近は地道に活動されるようになりましたが、新しい作品を早く聴きたいアーティストの一人です。

しっとりした歌声が、ひんやりした霧みたいにドリーミーな世界観を包んでいきます。構築的でない、音を紡いでいくような 自然に流れ出る美しい旋律が心地よい清涼感を与えます。夏にぴったりな涼しいアルバムに思います。

やっぱり7点は低い点数なんでしょうか？このレビューに限らず少し反省しています。僕はこのCDからこの方の曲を聞き始めたのでよく知らないけど、今何をしてるんでしょう？（まだ活動休止中？）勝手だけど、いい音が消えてしまいそうなのは淋しく思ってしまいます。

寂しくもあり、優しい世界が広がっています。何度聴いても、飽きません。ちょっと周りが過小評価してるんじゃないのかな。もっと多くの人に聞いて欲しい気がします。

シュールな中、静かに感じる優しさは、その痛々しくも歌われる愛のようなもののせいでしょうか？メロディーの進み方がとても綺麗で音色など丁寧に曲を作られる人みたいですね。夜に降る雨のような寂しげでしっとりした感じ。そんな風景を感じました。

とにかく完成されてます。伴奏も、ボーカルも、歌詞も、世界観、ジャケットまで。ほんとに素晴らしい「作品」です。陶酔しますよ。

このＣＤは値段以上の価値はあります。空気が完全に出来上がっているＣＤです。悲しいときとかつらいときとかに聞くと包みこんでくれます。今後の彼女の活動に期待をして、あえて１０点ではなく９点を付けました。

今の日本のポップス（Ｒ＆Ｂなどが流行る中）にはない感じの曲や詞など、柔かい歌い方がとてもいいふいんきをかもしだしていて聞きやすいです。

カワイイ♪曲が終わる頃にはついつい口ずさんている｡避暑地で聞きたい1曲｡