アルファベット・パズラーズ 創元推理文庫

大山誠一郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488429119
ISBN 10 : 4488429114
フォーマット
出版社
発行年月
2013年06月
日本
追加情報
:
376p;15

内容詳細

警視庁捜査一課刑事の後藤慎司、翻訳家の奈良井明世、精神科医の竹野理絵は、彼らが住むマンションのオーナー峰原卓の部屋に集まり推理合戦に興じる。指紋照合システムに守られた部屋で発見された死体、クルーズ船の殺人現場に残された奇妙なダイイング・メッセージ、三転四転する悪魔的な誘拐爆殺事件―名探偵の推理と意外な真相を鮮やかに描く、本格推理界の俊英第一の著書。

【著者紹介】
大山誠一郎 : 1971年埼玉県生まれ。京都大学在学中は推理小説研究会に所属。2002年、e‐NOVELSにて短編「彼女がペイシェンスを殺すはずがない」を発表。04年には初の著書となった『アルファベット・パズラーズ』で本格的なデビューを遂げる。13年、『密室蒐集家』で第13回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ナルピーチ さん

    大山先生が初期に書いた名作揃いの短編小説。まるでパズルのように緻密に組み立てられたトリックに、多彩な演出と洗練されたロジックを存分に満喫。圧巻なのは最終話の「Yの誘拐」京都で起きた12年前の誘拐事件。身代金の受渡しに失敗し、誘拐された少年は無惨にも亡くなってしまう。その真相に迫る4人は当時の関係者に話を聞いて、真犯人の痕跡を探っていく。これは想像を大きく超えてきた!多視点による推理劇から複数の真相を導き出すが、最後にしっかりとひっくり返るその衝撃。読者はただひたすらに騙されることを楽しめばよいのだ!

  • ベイマックス さん

    推理する4人の登場人物が変わらない4つの短編集。刑事・翻訳家・精神科医が住むマンションのオーナーという4人。3人の話を聞いて、オーナーが推理を披露するという展開。どの物語もおもしろかったです。特に最後の『Yの誘拐』ですね。最後の最後まで気が抜けませんよ、是非ともお楽しみ下さい。

  • セウテス さん

    作者デビュー作品。〔再読〕アルファベットを頭にした、4作の短編集。私が昔住んでいた近所に在るという、マンションAHM。その最上階のオーナー宅に、仲の良い住人が集まり事件談議をする。解答の意外性や唯一無二の推理というよりも、多重推理を楽しむスタイルの作品。むしろ、「私なら別のこんな推理が考えられる」と読む方が、本作を満喫出来ると思う。厳密かという問題ではなく、「実行するにはこの方法がより良い」という推理が優先されているのだが、明かされる真相はあざやかである。ラストの多重どんでん返しも、好きだなぁこんなの。

  • W-G さん

    ずっと読もうと思って後回しにしていた大山誠一郎。短編中心の作家はつい優先順位を低くしてしまう。コレがデビュー作らしいですが、率直な感想としてはまずまず。奇抜な真相を持ってくるだけに、味気なさ過ぎる描写のせいで逆に説得力が薄くなってしまっているように感じる。ちょっと無理筋なトリックこそ、読者を納得させるようなディティール作りは必要だと思います。それがないと探偵役の妄想がまぐれヒットしたように見える。大山作品はコレ以外も評判良さそうなのでこれらの点が徐々に改善されている事を期待して読み進めます。

  • オーウェン さん

    マンションのオーナー峰原卓の家で行われる推理のディスカッション。「Fの告発」指紋認証システムによって守られた美術館で起きた殺人。3人に絞られるのだが、なぜか3人ともアリバイが。古典のようなトリックながら、通報の電話を遅らせた理由もしっかりしている。「Yの誘拐」1部は子供を誘拐され爆死の憂き目に遭った父親の手記。そこから2部はディスカッションで事件のその後を推理する。二転三転じゃなく四転までする2部のやりとり。最終的に推理を行う4人に集約させるとは思いもしなかったし、4つの中でこの話が一番見応えあった。

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