いつか帰りたいぼくのふるさと 福島第一原発20キロ圏内からきたネコ

大塚敦子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784097264903
ISBN 10 : 4097264907
フォーマット
出版社
発行年月
2012年11月
日本
追加情報
:
35p;24

内容詳細

2011年3月11日東日本大震災の日、すべてが大きく変わってしまいました。福島第一原発の事故により、住民が避難した後、周辺地域には、多くの犬、猫、牛、馬などの動物たちが、取り残されました。
写真家の大塚敦子さんは、震災後、20キロ圏内に残された一匹のねこを引き取りました。本書は、福島からやってきた被災ねこ、キティが語る物語です。
保護されたときは、やせて眼ばかり鋭かったキティは、東京に引き取られ、穏やかに暮らしていました。その後インターネットを介して、キティの家族が見つかり、再会を果たします。しかし、キティの元の家族は、仙台で避難生活をしていて、引き取ることができません。
一時帰宅で、家族が自宅に戻ってみると、あの日の地震でめちゃくちゃになったまま。雑草ものび、荒れ始めていました。自然豊かな福島の土地は、いまも変わらず美しいのに、放射能という目に見えないもののために、いつ戻れるのかもわかりません。
そこには、生と死がそのままの形で残されていました。
キティの目を通して、福島の原発事故で何が起こったのかを子どもたちに伝えたいと思います。


【著者紹介】
大塚敦子 : 1960年和歌市生まれ。上智大学文学部英文学科卒業。フォトジャーナリストとして、パレスチナ民衆蜂起、湾岸戦争などの国際紛争を取材。92年以降は欧米を舞台に、死と向きあう人びとの生き方、自然や動物との絆を活かして人や社会を再生する試みを取材している。写真絵本『さよならエルマおばあさん』(小学館)で、2001年講談社出版文化賞絵本賞、小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • miww さん

    あの日、突然大好きな家族がいなくなりひとりぼっちになってしまったキティの語る写真絵本。原発事故さえなければ大好きな家族のそばで田畑を駆け回っていたはずなのに。仕方なく置き去りにされた多くの動物たち、何が起こっているかもわからずさまよい続けたであろう子たちを思うと胸が締め付けられる。ボランティアに保護されたキティは今東京で暮らしている。「どうして、ぼくたちは、ふるさとを失わなければならなかったんだろう?ぼくはいつか、ふるさとに帰れるんだろうか?」被災した人達とペットたちの叫び。決して忘れてはならない。

  • てんちゃん さん

    東日本大震災の関連の絵本は数多く読みましたが、この作品は抜きん出て良く出来ています。主張が明確。構成がしっかりてて過不足がない。それもそのはず、著者は国際紛争を追ったフリージャーナリストで、絵本や児童書の方面でも受賞歴のある確かな腕を持った方です。自分に出来ることを考え、被災地で保護された猫の里親になられた著者の大塚さん。警戒区域内に残されたペットを危険を覚悟の上で保護してくださったボランティアの方、避難後、ペットと再開できたものの住み慣れた自宅には帰れない老夫婦。たくさんの方の気持ちが伝わる絵本です。

  • 小夜風 さん

    【小学校】大切なのは「知ること」そして「忘れないこと」。原発事故のことを、猫のキティを通じて、子どもたちにもとても判り易く書いてありました。帰る場所があるのに帰れない…胸が苦しいです。

  • ベル@bell-zou さん

    原発事故20キロ圏内に取り残された猫のキティ。保護され元の家族とも再会できた幸運。でも、その陰で見捨てられた多くの命に心が傷む。キティ自身も再会した家族の元では暮らせない現実。原発。“まず「知ること」から。そして「わすれないこと」。“

  • 馨 さん

    表紙のキティの可愛さにやられて読みました。震災、原発事故は忘れてはいけない歴史です。キティが家族と再会出来たのは本当に奇跡。家族が無事に生きてくれて良かったです。

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人物・団体紹介

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大塚敦子

1960年和歌山市生まれ。1983年上智大学文学部英文学科卒業。商社勤務を経て、世界各地の紛争取材の後、困難を抱えた人と自然や動物の絆、人と動物のかかわりなどをテーマに執筆。『さよなら エルマおばあさん』(小学館)で2001年講談社出版文化賞絵本賞、小学館児童出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行

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