バートン版 千夜一夜物語 6 ちくま文庫

大場正史訳

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480038463
ISBN 10 : 4480038469
フォーマット
出版社
発行年月
1970年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,634p

内容詳細

禁断の部屋に入り眠りに落ちた王子が目を覚ますと、空から三羽の鳥が舞い降りてきて羽毛を脱ぎすてるや、たちまち世にも稀な妖冶な三人の処女に変わった…天女とともに空を飛ぶ王子、海の上を歩きまわる若者、怪鳥、魔神、謎の宝の城…奇想天外、絢爛たるイメージに彩られた「巨蛇の女王」、死んだ乙女の奇跡を描く「回教徒になった副修道院長」などを収録。古沢岩美画伯の艶美な挿絵入。

目次 : アル・マアムン教主とエジプトのピラミッド/ 盗人と商人/ 宦官マスルールとイブン・アル・カリビ/ 行者の王子/ 歌を聞いて恋におちた愚かな先生/ あほうな先生/ 学校の先生になりすましたあき盲/ 王と貞淑な妻/ マグリビ人アブド・アル・ラーマンの大鳥の話/ アディ・ビン・ザイドと王女ヒンド〔ほか〕

【著者紹介】
リチャード・F・バートン : 1821‐1890。イギリス生まれ。ヨーロッパ各地を放浪して育つ。大学中退後、軍に志願してインドに渡り、近東の諸言語・習俗を調べた後メッカ巡礼を果たす。ナイル川水源への探検、中央アフリカでの探検をはじめ、西アフリカ、ブラジル、シリアにまで足をのばした。奔放不羈、政府や上流階級と相容れず、晩年は辺境の領事として転々とし、生涯を終えた

大場正史訳 : 1914‐1969年。佐賀県生まれ。本邦初の『バートン版 千夜一夜物語』の完訳を遂げたほか、外国文学、性風俗をめぐる、多数の著書・訳書を遺した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    前半は短めの物語が次々と描かれるのでサクサク読むことができました。『巨蛇の女王』は開けてはならない絢爛の世界が広がっており、やはりこれは『千夜一夜物語』の禁断の扉だと思いました。

  • ぷるぷる さん

    ほとんど短い話の連発でめくるめく内容。ピラミッドに穴あけてみたり、教養のある問答を延々続けてみたり、女寝取られてみたり、教師は愚かと断言してみたりと自由奔放ながら真理をつく内容が楽しい。途中、死の使いが突然できて悪政をしく王様の命を奪っていく話が幾つか続いてその身も蓋もなさに笑った。ラストの「巨蛇の女王」だけが大作で久々にファンタジックで読み応えあり。父親の王様が戦争で命かけて戦ってるのに、女追いかけて泣きわめいたり気絶したりと放蕩っぷりするのが可笑しい。そろそろ飽き始めてきたので修行モードに移行しそう。

  • 秋良 さん

    訓話めいたものが多くて苦痛だったところに、いかにもアラビアンナイトな巨蛇の女王の話が始まって助かった。やっと折り返し地点

  • ALBA さん

    本書は宗教的説教話が多いのでちょっと微妙なところもありますが、その中では「巨蛇の女王」が面白かった。レインは「荒唐無稽すぎる」として割愛したらしいですが、お伽話はこれぐらい荒唐無稽の方が良い。 ダンテの「神曲」のような展開もあるし。 そして巨蛇の女王が結構可愛いのも良い(^^) 「アブ・アル・フスンと奴隷娘のタワッズド」は70ページに渡る退屈な論戦が目を引く話ですが、資料的な意味から言えば価値はあります。 次の第7巻でいよいよシンドバッドが登場。 後5巻、なんとか今年度に読みきりたい(^^;

  • 橘なつき さん

    「巨蛇の女王」が面白かった。とくに挿話のヤンシャーが魔神の娘と結婚する話がアラビアンナイトっぽくてわくわく。

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