歌集 トリサンナイタ

大口玲子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784046527493
ISBN 10 : 4046527498
フォーマット
出版社
発行年月
2013年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
223p;19

内容詳細

仙台での妊娠、出産。東日本大震災後、原発事故の影響を案じ、移住という決断を迫られるなかで、母として、人として、どう生きるか。揺れ動く心情を静謐に詠い上げた感動の歌集。第17回若山牧水賞、平成24年度芸術選奨文部科学大臣新人賞ダブル受賞!

目次 : 1(むつのぐの桜/ 春のナポリへ/ 犬には犬の/ 版画展 ほか)/ 2(サマリアの虹/ 青梅太る/ 食虫植物園/ 旅支度 ほか)/ 3(静けかりけり/ めんつゆ/ 消息/ 距離 ほか)

【著者紹介】
大石玲子 : 昭和44年東京都生まれ。平成3年歌誌「心の花」入会。平成10年「ナショナリズムの夕立」で角川短歌賞、同11年歌集『海量(ハイリャン)』で現代歌人協会賞。同15年歌集『東北』で前川佐美雄賞、同18年歌集『ひたかみ』で葛原妙子賞。平成25年には歌集『トリサンナイタ』で第17回若山牧水賞、平成24年度(第63回)芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 新地学@児童書病発動中 さん

    こんな作品に出会えるので歌集を読むのをやめられないのだ。前半の斜に構えてユーモラスな歌が、出産と同時に優しさと深みを増してくる。赤ちゃんを育てる苦労も歌われており、私の母親もこんな苦労をして自分を育ててくれたのだと思った。育児に疲れた女性が子供を殺してしまった報道に添えられた歌には鬼気迫るものがある。仙台在住の作者は311の震災に巻き込まれてしまう。避難する時の歌もあり、震災の優れたルポルタージュになっていた。お気に入りの歌をご紹介。「寝た子のかはいさ平べったさに一枚のタオルケットかけてやるなり」

  • kaizen@名古屋de朝活読書会 さん

    #大口玲子 #短歌 #現代女性歌人展 わが犬に金銭のこと考えぬ幸ひのあり水を飲みをり 筆先を水で洗へばおとなしく文字とならざる墨流れたり 薄味の汁に泳がせ白魚の春のこころの一途を食へり 嘔吐して口ぬぐひたり光の春を生き続けむとして水を飲む 春雨に濡れ万物の憩ふ昼まなこ閉ぢわれは安心すべし 犬を洗ふ仕事のありてわが犬は徹底的に洗はれてをり 

  • ひつじ さん

    地元の賞を取られてたので気になって。日々の心情が赤裸々に詠まれている気がします。虐待の事件がメモのように歌に添えてあってそれを受けての歌?そんなに多くの事件があったことに吃驚…。「これも地震でこはれちやつたよね子はいちいち立ち止まり指を差し呟けり」

  • 浦和みかん さん

    大きく分けると子を産む以前の歌、子育ての歌、震災の歌、になるか。子育ての歌は、幼い子がそういうものなのかもしれないが、この世ならざるところに片足突っ込んでいるというか、違う世界へ行ってしまいそうな危うさが感じられた。よい歌集。<桐の花散り敷く夕べやすやすと夫は生命保険に入る><子が眠る間にわれは島へ渡り煙草一服して戻りたり><長崎のさくらのはなびらつめたいね 丹念に拾ひ集め子は言ふ>

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人物・団体紹介

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大口玲子

1969年東京都大田区生まれ。歌誌「心の花」所属。早稲田大学第一文学部日本文学専修卒業。中国長春市、東京や仙台市や福島市で日本語教師をつとめる。1998年、「ナショナリズムの夕立」で第44回角川短歌賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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