死後の恋 夢野久作傑作選 新潮文庫

夢野久作

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101206417
ISBN 10 : 4101206414
フォーマット
出版社
発行年月
2016年10月
日本
追加情報
:
450p;16

内容詳細

ロシア革命直後のウラジオストックで、怪しい男がロマノフ王家の宝石にまつわる奇妙な体験を語る(「死後の恋」)。海難事故で無人島に漂着した兄妹が出遭った悪夢を父母宛に綴る(「瓶詰地獄」)。鼓作りの男が想いを寄せる女に贈った鼓の、尋常ならざる音色が不吉な事件を起こす(「あやかしの鼓」)―。夢と現の狭間へと誘う奇才夢野ワールドから厳選した究極の甘美と狂気、全10編。

【著者紹介】
夢野久作 : 1889‐1936。福岡県生れ。本名は杉山泰道。慶應義塾大学中退。陸軍少尉、禅僧などを経て、1926(大正15)年、雑誌「新青年」に投稿した「あやかしの鼓」が入選、37歳で探偵小説作家としてデビュー。怪奇幻想小説の奇才と讃えられるも、47歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • buchipanda3 さん

    夢野さんを読もうと思って手に取ったのは、表紙が近藤聡乃さんの絵のこちら。奇異と幻想の絵が本の中へと誘ってくる。そして中身も期待通りで存分に惑いの味を楽しめた。「死後の恋」題名の蠱惑さが印象的。不気味な高笑いから始まる語りに引き摺り込まれ、目の離せない状況の前に唐突に現れた光景に呆然。やがて題名の意味を知る。「瓶詰地獄」短いながら強烈な想念を残す作品。文と構成が効く。「あやかしの鼓」などは奇妙な独白に絡めとられ読み始めたらもう止まらない。「いなか、の、じけん」がまた変テコ。いやあ夢野な世界をもっと読みたい。

  • 優希 さん

    面白かったです。夢と現の狭間に落とされるようでした。広がるのは、怪奇、伝奇、幻想の世界。狂気と正気の微妙さの描き方は流石としか言えません。変態的性欲も久作の世界には欠かせない要素なのでしょう。

  • 扉のこちら側 さん

    2016年1078冊め。全体的に推理小説というより伝奇や怪奇、幻想小説としての色が強い。表題作の『死後の恋』と『いなか、の、じけん』がおもしろい。狂気と正気の狭間の描き方がうまい。そして変態性欲は欠かせない。

  • yumiko さん

    こんな魅力的な表紙、手に取らずにはいられない!没後80年に際し刊行された10編からなる夢野久作傑作選。幻想、耽美、残酷、怪奇、淫靡、狂気…著者の作品を語るとき浮かぶ様々な形容。それでも夢と現実の狭間を揺蕩うような彼の世界を、既存の言葉で説明するのは難しい。読んで、感じて、どっぷり浸る…それが唯一無二な夢野久作ワールドの楽しみ方。「死後の恋」「支那米の袋」「いなか、の、じけん」がお気に入り。「ドグラ・マグラ」が有名だけれど、初めての方は短編集がお勧め(編者解説にもそうありました)魅惑の夢野ワールドを是非♪

  • Shoji さん

    短編集である。私にはどの作品もやや読みづらかった。二度三度と読んで良さがわかる作家であり作品なんだろなと思った。表題作の「死後の恋」と「人の顔」が良かった。

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夢野久作

1889年福岡県に日本右翼の大物、杉山茂丸の長男として生まれる。幼名杉山直樹。夢野久作とは福岡の方言で「夢想家」の意。慶應義塾大学文学部中退。禅僧、農園主、能の教授、新聞記者と、種々の経歴をもち、1926年「あやかしの鼓」を雑誌発表して作家生活に入る。「いなか、の、じけん」等、因縁と心理遺伝を題材と

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