沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ2 徳間文庫

夢枕獏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784198931209
ISBN 10 : 4198931208
フォーマット
出版社
発行年月
2010年02月
日本
追加情報
:
16cm,531p

商品説明

妖物が歌ったのは李白の「清平調詞」であり、約六十年前、玄宗皇帝の前で楊貴妃の美しさを讃えた詩であった。白居易という役人から示唆され、一連の怪事は安禄山の乱での貴妃の悲劇の死に端を発すると看破した空海は、その墓がある馬嵬駅に赴く。墓前には白居易─後の大詩人・白楽天が。彼は空海に、詩作に関する悩みを打ち明けるのだった。

内容詳細

妖物が歌ったのは李白の「清平調詞」であり、約六十年前、玄宗皇帝の前で楊貴妃の美しさを讃えた詩であった。白居易という役人から示唆され、一連の怪事は安禄山の乱での貴妃の悲劇の死に端を発すると看破した空海は、その墓がある馬嵬駅に赴く。墓前には白居易―後の大詩人・白楽天が。彼は空海に、詩作に関する悩みを打ち明けるのだった。

【著者紹介】
夢枕獏 : 1951年、神奈川県生まれ。東海大学文学部日本文学科卒業。77年、「カエルの死」で作家デビュー。『キマイラ』『闇狩り師』『サイコダイバー』『陰陽師』など、多くの人気シリーズを持つ。89年、『上弦の月を喰べる獅子』で日本SF大賞受賞。98年、『神々の山嶺』で柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • レアル さん

    1巻のちまたで起こっている怪異な事件を楊貴妃まで絡ませている。だんだんスケールが大きくなるのと同時に、その楊貴妃の油谷渡来伝説他、日本にまつわる楊貴妃の奇怪な伝説も興味深い。そしてこの巻に登場してくる李白や白居易の漢詩。和訳し、背景を含め分かり易く説明して物語と絡めていく。物語も面白いが、こんなに漢詩をじっくりと味わえたのも久しぶり。物語もますます謎が深まり面白くなってきた。さて次巻はどのように展開するのか!

  • キムチ27 さん

    1巻で舞台の骨を説明して話を起こし、2巻は承る。丹翁という人物と空海との語りが面白い。何億もの牡丹の花びらが舞うって?!荒唐無稽と気宇広大は紙一重!話が史実から宇宙レベルまで広がって行くが些か中だるみ。飛ばして読んでも筋は追える。ラスト、阿倍仲麻呂が切々と訴える玄宗と楊貴妃のくだり(やや、コミックぽいけど)で盛り上がっていく。楊貴妃と泉涌寺(ちょび髭の仏像!)徐福のエピソードも混ざる。李白の手紙はちょっと鼻白んだけど。李香蘭❓どっかで聞いたような。周明徳が自ら釜茹でで自死とは驚いた。

  • ntahima さん

    予想通りと言うか、早くも空海と橘逸勢のコンビはややフェードアウトし、物語は急転、楊貴妃伝説へと流れ込む。空海物語と言うよりも空海・逸勢と言う東洋のホームズ・ワトソン(本当はE・A・ポーのオーギュスト・デュパンと名無しの「私」と言いたいが・・・古い?^^;)が狂言回しとなって唐代の長安を縦横無尽に駆け巡る伝奇絵巻か・・。さもなくば、夢獏らしく脇役がとめどもなく始めたひとり語りか。個人的な興味は空海が語り部として物語を終えるか、はたまた主人公の場に舞い戻るかである。くううかあい〜(空海)、カ〜ムバアッ〜ク!!

  • るぴん さん

    空海の脳内スケールの大きさに圧倒される。今から1000年も前に、宇宙規模で物事を考えていた人がいたなんて…!後の大詩人・白楽天や阿倍仲麻呂も登場し、長安で起こっていた様々な怪異も、全ては50年前の玄宗と楊貴妃の悲劇に繋がる。晁衡の手紙で判明した出来事にはゾッとした(゚д゚lll)。巻末の対談で写真掲載されていた空海の書も凄い。「風」の第一画の龍爪は惚れ惚れするほど恰好いいし、飛白体はまさに呪がかけられているようで迫力を感じる。物語も、空海本人も、本当に面白いなぁ。

  • エンリケ さん

    唐の都で起こる怪奇な事件。その謎を追う空海の異彩は徐々に都の人々の知るところとなる。事件の黒幕がおぼろげながら見えて来た本巻。しかしその目的は不明だ。お話の中心は、嘗て帝の寵愛を受けた傾城の美女楊貴妃。どうも彼女の最期がこの事件の鍵を握っている様だ。歴史的大事件を絡めたお話は好奇心を強烈に刺激し、どうにも読む事を止められない。気がつけば500ページを越える物語をあっという間に読み終えた。特に最後の安倍仲麻呂の書簡は衝撃的。果たして楊貴妃は何処に消えたのか。待ちきれずに次巻に手を伸ばす。

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夢枕獏

1951年生まれ。77年、「カエルの死」で作家デビュー。『上弦の月を喰べる獅子』で、89年に第10回日本SF大賞を受賞。『神々の山嶺』で、98年に第11回柴田錬三郎賞を受賞。2017年に第65回菊池寛賞を受賞。18年に紫綬褒章を受章

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