落ちる/黒い木の葉 ミステリ短篇傑作選 ちくま文庫

多岐川恭

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480435309
ISBN 10 : 4480435301
フォーマット
出版社
発行年月
2018年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
480p;15

内容詳細

江戸川乱歩賞と直木賞をダブル受賞した昭和の名手、深い抒情性とミステリのたくらみに満ちた単行本未収録作品を含む14篇。文庫オリジナル編集。


【著者紹介】
多岐川恭 : 1920年、福岡県生まれ。東京帝国大学経済学部卒業。54年、白家太郎名義で応幕した「みかん山」が「宝石」短編懸賞で佳作入選してデビュー。58年に『濡れた心』で第4回江戸川乱歩賞を、59年に「落ちる」など3篇で第40回直木賞を受賞。94年歿

日下三蔵 : 1968年、神奈川県生まれ。SF・ミステリ評論家、アンソロジスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ネコベス さん

    著者が1950年代に発表した14篇を収めた短編集。嫉妬、痴情のもつれや女の情念の怖さを描いた作品が目立つ。従順な妻への疑念がつのるサスペンス「落ちる」、ユーモラスかつ捻りの効いた「ある脅迫」と「私は死んでいる」、寮生活をする高校生たちの友情とその崩壊をシニカルに描いた「ライバル」が面白かった。

  • 空猫 さん

    【第40回直木賞】【ミステリで読む戦後史】短編集なのでとてもシンプルなミステリばかりだ。人間描写の肉々しさと骨太な文章はこの時代(昭和30年代)ならでは、か。表題作『落ちる』の心理描写も巧みだが、お気に入りは冴えない男の逆転劇『ある脅迫』『私は死んでいる』など。埋もれた名作の復刻版は嬉しい限りだが、埋もれたのは登場する女性陣ほぼ全員の性格が悪いからか、官能描写が多いから?ともかく長編も読んでみたくなった。

  • Ayah Book さん

    どれも面白い昭和ミステリ短編集。知らない作家さんでしたが、やはり昭和のミステリは男女のドロドロと海外ミステリを意識したオシャレ感がマッチしてとても良いです。好きだったのは、真の変態は誰か?「落ちる」、昭和の悪女像「かわいい女」、青春の残酷さ「みかん山」「ライバル」、子供がヤバイ「黃いろい道しるべ」、何ともやりきれない「澄んだ眼」、耽美「黒い木の葉」でした。「ライバル」が一番好きかな。

  • マヌヌ2号 さん

    多岐川恭の作品はほとんどが絶版で、ぼく自身数冊読んだきりだったので、こういう形で復刊してもらえるのは大変ありがたいことですね。で、本作についてですが、なるほど確かに名品ぞろいだなぁと思いました。多岐川恭のドライさというか、「まぁ人間ってこんな愚かな奴らだよね」っていう冷えた目線は初期から一貫していたんですね。それと、全体通しての特徴として、真相を二択まで絞って「さぁどちらかな」と提示している短編が多かったように感じました。そして大抵後味の悪い方に転ぶという……この作者鬼かよ……。ともあれ、よい短編集でした

  • まぶぜたろう さん

    貧困、女性虐待、旧制高校へのノスタルジー、嫉妬、性倒錯…、昭和ミステリーならではの暗い情念に満ちた傑作揃いの短編集。トリックを偏重せず、あくまでも動機に重きをおいているのがいい。■名高い「落ちる」「ある脅迫」(前者は神代辰巳、後者は蔵原惟繕がドラマ化、映画化し、共に傑作)はもちろん、薄幸な女性と伏線が印象的な「笑う男」歪な女性像が素晴らしい「かわいい女」貧困の中の歪んだ犯罪を描く「澄んだ眼」「黒い木の葉」リドルストーリー風の「ライバル」がお気に入り。(○○○○)

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多岐川恭

1920年、福岡県生まれ。東京帝国大学経済学部卒業。54年、白家太郎名義で応幕した「みかん山」が「宝石」短編懸賞で佳作入選してデビュー。58年に『濡れた心』で第4回江戸川乱歩賞を、59年に「落ちる」など3篇で第40回直木賞を受賞。94年歿

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