光る崖 光文社文庫

夏樹静子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334742966
ISBN 10 : 4334742963
フォーマット
出版社
発行年月
2007年08月
日本
追加情報
:
16cm,478p

内容詳細

名古屋地検の検事・千鳥朱子は、秘めた関係にある服飾MD・郷原の誘いを断れず、飛騨へ旅に出かけた。旅行後、名古屋市内で傷害致死事件が発生。朱子の前に現れた参考人は、旅先で知り合った女性・北沢昌代だった。事件の調べを進めると、背後に女子高生売春グループの存在が浮かび上がってきた。―初めて女性検事を主人公に配した「記念碑的作品」が新装版で登場。

【著者紹介】
夏樹静子 : 東京都生まれ。慶應義塾大学英文学科卒。大学在学中に『すれ違った死』が江戸川乱歩賞候補になる。1970年、『天使が消えていく』が再び江戸川乱歩賞候補。’73年、『蒸発』で第26回日本推理作家協会賞。丹念な取材と繊細な心理描写、着想の斬新さで新テーマに挑みつづける。長年にわたり、水準の高い多彩な作品群を生み、2006年には第10回日本ミステリー文学大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • prism さん

    名古屋地検の検事・千鳥朱子は、秘めた関係にある服飾MD・郷原の誘いを断れず、飛騨へ旅に出かけた。旅行後、名古屋市内で傷害致死事件が発生。朱子の前に現れた参考人は、旅先で知り合った女性・北沢昌代だった。事件の調べを進めると、背後に女子高生売春(祥子)グループの存在が浮かび上がってきた。―初めて女性検事を主人公に配した「記念碑的作品」が新装版で登場。話が飛び火した(^^;)💦

  • K K さん

    秀逸。私は好きでした。この時代に少女梅子を描いた衝撃的サスペンス。好きでもない相手と結婚することと買春と何が違うのかという少女の言葉は私が常に考えていたことだから驚いた。その通りだと思う。愛のない金のための結婚と風俗。何が違うのだろう。婚姻制度に隠れた欺瞞を思う。パズルのピースが少しずつはまる快感。やはり夏樹静子いい。なんとも深い余韻を残す。

  • おさむん さん

    再読。40年近く前に書かれた女子高校生売春をテーマにした社会派ミステリー。社会問題の先取りも凄いと思いますが、ミステリーとしても良くできていると思います。終盤に近づくにつれ、少しずつ謎が解け、登場人物の関係性が明らかになっていく過程が面白いです。

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