始まりの木 小学館文庫

夏川草介

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784094072839
ISBN 10 : 4094072837
フォーマット
出版社
発行年月
2023年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
384p;15

内容詳細

神様を探す二人の旅が始まる。

「少しばかり不思議な話を書きました。
木と森と、空と大地と、ヒトの心の物語です」
--夏川草介

第一話 寄り道【主な舞台 青森県弘前市、嶽温泉、岩木山】
第二話 七色【主な舞台 京都府京都市(岩倉、鞍馬)、叡山電車】
第三話 始まりの木【主な舞台 長野県松本市、伊那谷】
第四話 同行二人【主な舞台 高知県宿毛市】
第五話 灯火【主な舞台 東京都文京区】

藤崎千佳は、東京にある国立東々大学の学生である。所属は文学部で、専攻は民俗学。指導教官である古屋神寺郎は、足が悪いことをものともせず日本国中にフィールドワークへ出かける、偏屈で優秀な民俗学者だ。古屋は北から南へ練り歩くフィールドワークを通して、“現代日本人の失ったもの”を藤崎に問いかけてゆく。学問と旅をめぐる、不思議な冒険が、始まる。
“藤崎、旅の準備をしたまえ”


【編集担当からのおすすめ情報】
生きること学ぶこと問う、新世紀の“遠野物語”。
カバーイラストは、絵本作家のいせひでこさんが担当します。

【著者紹介】
夏川草介 : 1978年大阪府生まれ。信州大学医学部卒。医学博士。長野県にて地域医療に従事。2009年「神様のカルテ」で第十回小学館文庫小説賞を受賞し、デビュー。同作で、2010年本屋大賞第二位(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • tamami さん

    夏川草介さん初読み。学者先生と弟子という小説では、二人の人間関係が多く描かれるものの、先生の専門や学問の何たるかが説かれる事はあまり多くはないように思う。本作では、民俗学という現代では光の当たらない!分野を専攻する師と弟子が、日本各地を研究調査と称して訪ね歩き回る中で、現代日本が抱える文明の病巣に迫っていく。名だたる毒舌家の師と、何故か師に惹かれる若き女子大学院生という設定は新鮮に感じる。自然を畏怖しそこに神を感じる、という日本人の心性が話題にされ、ハッとさせられる言葉も少なくないが、やや掘り下げ不足か。

  • coolgang1957 さん

    夏川さんの文庫新刊を図書館で見つけた😝ちょっと暗めの本が続いたんで、この人やったらほのぼの気分になるかなぁって思って借りてみると、やっぱりビンゴ❗️でしたー🤣修士課程の学生と指導教官のコンビはサイコーで、的確にツッコミ入れてくれる博士課程の先輩や周りに登場してくれる人生の先輩方も、ほんわかした不思議な出来事にも癒されるお話しでした。それに栗原先生は出ませんでしたが、進藤先生は脇を締めてましたねー、もしかして松本市やったからかな。美味しそうな料理もお酒🍶もやっぱり欠かせませんね😝

  • くろにゃんこ さん

    医療関係の話ではなかったです。民俗学者とそれを学ぶ藤崎千佳の師弟関係が微笑ましくて、やりとりが楽しかった。民俗学は深すぎてあまり理解できなかったが、考え方や大切なものについては心に沁みた。ほんと、これからの日本…だけではなく世界ですね、亡びるよ(-_-;)

  • Nao Funasoko さん

    偏屈な民俗学者とその助手の女子の二人による森羅万象にひそむ神様を探す旅との帯のコピーを読み、てっきり北森鴻の蓮杖那智シリーズのようなものと勝手に想像していて手に取った。しかし、期待は良い意味で見事に裏切られた。 「信じるかどうかじゃない。感じるかどうかだよ」古来生活の端々で感じてきた神を手放してしまった日本人はどこへ向かうのか、、、殺伐とした情報があふれる中で私自身感じていた閉塞感だったり未来への悲観だったりという感情が 学問の本質とは何かということを通じて語られる。続編あるといいな。

  • タルシル📖ヨムノスキー さん

    夏川さんが自然の雄大さとその自然とともに生きてきた人々の文化、地域に根ざした神様に対する畏敬の念と、それらを蔑ろにする我々現代人に対して警鐘を鳴らす物語です。国立東々大学文学部で民俗学を研究する偏屈な学者・古屋神寺郎と、そこで学ぶ学生・藤崎千佳が、青森、京都、高知、長野など全国各地を巡りながら、人と人、人と自然の関わりの大切さ、日本人の宗教観などについて語っていきます。一番心に残ったのは信濃大学教育学部の永倉教授のこの言葉「世の中には、いくらコインを積んでも交換できないものが、結構たくさんあるものなのよ」

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