勿忘草の咲く町で 安曇野診療記 角川文庫

夏川草介

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041123461
ISBN 10 : 4041123461
フォーマット
出版社
発行年月
2022年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
352p;15

内容詳細

美琴は松本市郊外の梓川病院に勤めて3年目の看護師。風変わりな研修医・桂と、地域医療ならではの患者との関わりを通じて、悩みながらも進む毎日だ。口から物が食べられなくなったら寿命という常識を変えた「胃瘻」の登場、「できることは全部やってほしい」という患者の家族…老人医療とは何か、生きることと死んでいることの差は何か?真摯に向き合う姿に涙必至、現役医師が描く高齢者医療のリアル!

【著者紹介】
夏川草介 : 1978年大阪府生まれ。信州大学医学部卒業。長野県にて地域医療に従事。2009年『神様のカルテ』で第10回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。同書は10年本屋大賞第2位となり、映画化もされた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥 さん

    夏川氏の小説はいつも色々と考えさせられる。安曇野の民間病院に勤める若き研修医桂と中堅看護師の美琴。同じ医療小説でありながら「神様のカルテ」シリーズと異なるのは、高齢者医療をテーマとしていること。谷崎医師の言うように最早この国では経済的にも、人材的にも従来のように高齢者に対して手厚い医療は難しいのではないか?治る見込みがあるならともかく、数週間、数ヶ月の延命為に未来を背負う若い世代にこれ以上重荷を背負わせるのは正しい事なのか?静かに「看取る」と言う判断もこれからは必要ではないかと感じた。★★★★

  • となりのトウシロウ さん

    神様のカルテシリーズと同じような設定の病院を舞台にした人間模様を描いた作品。地域の高齢者医療の前線における死がテーマになっている。超高齢者に対して病気を治す事が本当に幸せなのかといった重く、深く考えさせられる「死」。4つのお話それぞれに違った死が描かれている。直面する死、それに真摯に向き合う医師や看護師とその家族。そんな重くなりがちな話に彩りを添えるのが、主人公の若い男女、研修医の桂正太郎、3年目看護師で明朗快活な月岡美琴。それと季節の花と安曇野の美しい自然。重過ぎずに爽やかさを感じられる作品。

  • 五右衛門 さん

    読了。相変わらず一気で読んでしまいました。とにかく好きなんですよ。この作家さんが描く世界が。長野が舞台で、実際に頑張っている研修医さんと新人看護師さんの物語。高齢者医療現場で考えることを止めてしまわず必死に悩む。二人とも結論が出なくても悩む。忙しいだけの無い日の中でも悩みながら突き進む。そんな医療者に私なら看取ってもらいたいです。この作品もシリーズ化出来ませんか。ちらッと一止さんも…繋がっているんですよね。今後も応援しています。とってもお忙しいでしょうがよろしくお願いいたします。

  • 真理そら さん

    アンソロジー『僕たちの月曜日』の「ダリア・ダイアリー」が好みだったので読んでみた。高齢社会での地方の医療の現実の厳しさを信州の四季折々の花々や景色の優しさとのバランスが良く静かな気持ちで読了。

  • TAKA さん

    高齢者たちを、いかに生かすではなく、いかに死なせるかという。日本が抱える高齢者医療問題である。医療に携わる作者だからこそ書けるものだろう。解説にもあったけど「神様のカルテ」でもよかったんじゃないかな。そのうち桂先生と栗原先生のコラボもいいんじゃねえ。

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