神様のカルテ

夏川草介

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784094086188
ISBN 10 : 4094086188
フォーマット
出版社
発行年月
2011年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
252p;15

商品説明

この病院では、奇蹟が起きる。
栗原一止(いちと)は信州にある「24時間、365対応」の病院で働く、29歳の内科医である。ここでは常に医師が不足している。専門ではない分野の診療をするのも日常茶飯事なら、睡眠を3日取れないことも日常茶飯事だ。妻・ハルに献身的に支えられ、経験豊富な看護師と、変わり者だが優秀な外科医の友人と助け合いながら、日々の診療をなんとかこなしている。
 そんな栗原に、母校の医局から誘いの声がかかる。大学に戻れば、休みも増え愛する妻と過ごす時間が増える。最先端の医療を学ぶこともできる。だが、大学病院や大病院に「手遅れ」と見放された患者たちと、精一杯向き合う医者がいてもいいのではないか。悩む一止の背中を押してくれたのは、死を目前に控えた高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。
 第十回小学館文庫小説賞受賞作。2010年本屋大賞第2位。

内容詳細

栗原一止は信州にある「二四時間、三六五日対応」の病院で働く、悲しむことが苦手な二十九歳の内科医である。職場は常に医師不足、四十時間連続勤務だって珍しくない。ぐるぐるぐるぐる回る毎日に、母校の信濃大学医局から誘いの声がかかる。大学に戻れば最先端の医療を学ぶことができる。だが大学病院では診てもらえない、死を前にした患者のために働く医者でありたい…。悩む一止の背中を押してくれたのは、高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。二〇一〇年本屋大賞第二位、日本中を温かい涙に包み込んだベストセラー、待望の文庫化。

【著者紹介】
夏川草介 : 1978年大阪府生まれ。信州大学医学部卒。長野県の病院にて地域医療に従事。2009年、本作で第十回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー、10年本屋大賞第二位(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ミカママ さん

    読メでも人気の作品。著者は現役の医師にしてこのシリーズを書いたのだという。舞台はわたしも毎年訪問している、長野県松本のあたり。おそらくはご自身を投影した主人公・一止が愛おしい。彼と彼の患者、大切な妻や仲間との関わり。そして目を見張るように忙しい生活。シリーズまだまだ続くようだが、身体に気をつけて、ひとりでも多くの患者を救っていって欲しい。今年の訪問の際には、ぜひ舞台となった松本城や深志神社を訪れてみたい。

  • 佐々陽太朗(K.Tsubota) さん

    デビュー作でもあり一流の文学作品と言わしめるだけの風格はないかもしれない。しかし私は夏川氏の描く世界が好きだ。ストレートな人間賛歌に感動し涙する。仮借のない生の現実を刺すような冷徹なまなざしで描くことは可能だ。そうした小説もすばらしいとは思う。しかしこの『神様のカルテ』はその対極にある。「生の現実」を作者の温かいまなざしで極上の物語(ファンタジー)に仕立て上げている。私はそうした物語(ファンタジー)が大好きだし、小説はそうあって欲しい。

  • 馨 さん

    心温まるストーリーでした。腕利きのドクターも必要だけれど、患者の心を満たしてくれる、心に寄り添って安心させてくれるような医者も必要なんですよね。考えさせられました。私も、いつも求めてばっかやから与えられる人になるよう努めます。

  • yoshida さん

    信州松本の本庄病院は、24時間365日対応を行う地域のまさに中核の総合病院である。医師の栗原一止は激務である本庄病院へ勤務している。彼はそこで、大学病院では受け入れて貰えない末期患者等を受け入れ、そして時には看取る。先端医療を追究する大学病院、全ての市井の人々の為に奮戦する本庄病院。どちらも必要な病院なのだ。作中では一止は大学病院への誘いも受け悩む。癌患者の安曇さんからの手紙が一止をある決意に導く。一止の妻であるハルも、一止を理解し案じてくれる。素晴らしい夫婦の形がある。安曇さんの手紙に涙した温かい作品。

  • hiro さん

    地方病院の医師の過酷な状況や、患者の死を扱いながらも、悪い人が一人も出てこないやさしくて清々しい、たいへん読みやすい作品だった。ただ、頭の中は最初から、映画のTVコマーシャルの影響で、一止は櫻井翔、ハルは宮崎あおいのイメージになっていた。一方、同じ医師の海堂尊作品のように今の医療の問題にメスを入れるという感じは、薄かったのも事実だった。たいへん面白い作品だが、御嶽荘の住人との交流を含めて、全体に薄味な感じを受けた。『2』では味付けが違っているのだろうか、早速『2』を図書館で予約し、映画も観てみようと思う。

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