VTJ前夜の中井祐樹 七帝柔道記外伝 角川文庫

増田俊也

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041070000
ISBN 10 : 4041070007
フォーマット
出版社
発行年月
2018年12月
日本
追加情報
:
224p;15

内容詳細

総合格闘技の黎明期に命を懸けて戦い、“400戦無敗の男”ヒクソン・グレイシーが「真のサムライ」と讃えた男を描く表題作。執念と努力の人、堀越英範の生き様を追う「超二流と呼ばれた柔道家」。東孝、猪熊功、木村政彦ら格闘家の生と死を見つめる「死者たちとの夜」。そのほか、著者の自伝的青春小説『七帝柔道記』の登場人物で、モデルとなった同期・先輩との対談を収録。人間の生きる意味に迫った、傑作ノンフィクション集。

目次 : VTJ前夜の中井祐樹/ 超二流と呼ばれた柔道家/ 死者たちとの夜/ 対談 和泉唯信×増田俊也「思いを、繋げ」/ 対談 増田俊也×山田直樹「29年目の青春の決着」

【著者紹介】
増田俊也 : 小説家。1965年愛知県生まれ。北海道大学中退。中日新聞社在職中の2006年『シャトゥーン ヒグマの森』で第5回「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』で第43回大宅賞、第11回新潮ドキュメント賞をダブル受賞。13年『七帝柔道記』で第4回山田風太郎賞最終候補。16年に四半世紀勤めた中日新聞社を早期退職し、専業作家になった。現在、各社の文芸誌で小説を精力的に発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • rosetta さん

    作者は学年では三つ下になる。物凄くありふれた言い方をすれば増田俊也にとって「人生に必要なことは全て北大柔道部で学んだ」ということになるだろうか。バーリトゥードジャパン95で戦った北大柔道部の後輩中井裕樹のドキュメンタリーを初めとした3本の短いノンフィクションに、『七帝柔道記』の和泉主将と沢田のモデルの山田直樹との対談。やはりこんな濃密な人間関係は熱いし羨ましい、絶対自分には柔道なんて無理だけど。

  • 秋 眉雄 さん

    表題作はもちろん、対談二つもホントによかったのですが、『死者たちとの夜』読んでいる最中は鳥肌立ちっぱなしでした。誰にでも、色んな分野にそれぞれ魂を震わせてくれる書き手というものがいるとおもうのですが、僕にとっての増田さんは間違いなくその一人です。『木村精政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』、以前読んだときにはその分厚さ(色んな意味での)にただただ圧倒されてしまったけど、もう一度読み直してみたくなりました。

  • jjm さん

    「人間の生きる意味に迫った、ノンフィクション集」(背表紙より)著者があとがきに書いている通り、テーマは生と死のあり方を問い続けるということだと思う。タイトル作品は日本のブラジリアン柔術および総合格闘技の中興の祖である北大柔道部出身の中井さんの話。七帝柔道の仲間を若くして二人亡くし、自らも試合中の相手の反則行為で失明という大怪我を負われた。著者の柔道部の先輩和泉さんの「思いは繋がる」は彼らの置かれた立場を考えると言葉にならない。七帝柔道記の中で柔道部を途中退部した<<沢田>>こと山田さんとの対談も興味深い

  • qoop さん

    傍流に追いやられ顧みられることの少なかった技術の習得に打ち込んで、見事に花開かせたものの無残にその世界から身を引かざるを得なくなった中井祐樹の〈あの夜〉。著者はそこに、理不尽に貶められながらも節を曲げなかった、数世代に亘る男たちの生き様を見たのか。「七帝柔道記」の補遺であり、同時に著者にとっての大テーマである柔道を今後も書き続ける、その決意表明の書でもある。

  • ぶるーめん さん

    とにかく熱量がすごい本。ノンフィクション3編と、七帝柔道記のキーパーソンである和泉氏、沢田(山田)氏との対談。体重の軽い中井祐樹氏のVTJ準優勝は当時感動した(続く日本人が現れないのは残念だが)。ただ、その裏でこのような背景があったのかと驚いた。3編とも世間的には成功したとは言い難いが、それぞれの努力と思いには圧倒される。また、七帝柔道記でもそうだが和泉氏の考え方には惚れる。七帝柔道記を通じて山田と著者や師匠など昔の仲間との繋がりが戻ったことも素晴らしい。確かに柔道は男を磨く道具として一番かもしれない。

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増田俊也

1965年愛知県生まれ。2006年『シャトゥーン ヒグマの森』で「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞を受賞しデビュー。12年『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』で大宅壮一ノンフィクション賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。13年『七帝柔道記』で山田風太郎賞候補。現在、名古屋芸術大学芸術学部客

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