シャトゥーン ヒグマの森 宝島社文庫

増田俊也

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784796669030
ISBN 10 : 4796669035
フォーマット
出版社
発行年月
2009年06月
日本
追加情報
:
16cm,379p

内容詳細

マイナス40度も珍しくない極寒の北海道・天塩研究林。そんな土地に立つ小屋に集まった、学者や仲間たち。そこへ雪の中を徘徊する体重350キロ、飢えて凶暴化した手負いの巨大ヒグマ、“シャトゥーン”ギンコが襲いかかる!次第に破壊される小屋。電話も通じない孤立無援の状況下から抜け出すことは出来るのか!?第5回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作の文庫化。

【著者紹介】
増田俊也 : 1965年生まれ。北海道大学中退後、新聞記者に。第5回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞、『シャトゥーン ヒグマの森』(宝島社)にて2007年デビュー。現在『ゴング格闘技』誌で長期連載中の「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」でノンフィクション分野でも高い評価を受けている。2008年、筆名を増田俊成から増田俊也に改名(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • おしゃべりメガネ さん

    私の中では『羆嵐』『ファントム・ピークス』と並ぶ'ヒグマ三部作'の作品です。9年ぶりの再読でしたが、やはり前回読んだトキと同様に読むペースはまったく落ちるコトなく、一気に読了でした。本作はとにかく羆が人を襲い、食する描写が結構キツいので読む側はそれなりの気合いと覚悟?の体力勝負になりそうかなと。羆と遭遇するシーンはあたかも自分がそこにいるかのようなリアルな描写で、息をすることすら忘れてしまいそうなくらい引き込まれます。ラストは『エイリアン2』ばりのガッツファイトに手に汗握り、グイグイ読んじゃいました。

  • ちょこまーぶる さん

    この話はミステリーという分野なのかという疑問は残るが、恐ろしい内容であった。冬眠しないヒグマであるシャトゥーンの強靭な力と残忍さ、知的能力の高さ、獲物を逃さない執念深さがストレートに描かれていると同時に、獲物として食い殺されていく人間の殺戮シーンのリアルさから、動物嫌いの人や心臓の悪い人は遠慮した方が良いかもしれない。唯一救われたのは、娘を守り抜く母親の力がシャトゥーンとの闘いに勝ったという点であろうか。いずれにしても、北海道では年に数人はヒグマの犠牲になっているので、侮ってはいけない大地である。

  • 納間田 圭 さん

    シャトゥーン… 日本語では”穴持たず”の意。冬ごもりに失敗し食糧を求めて雪中を徘徊する飢えて凶暴化したヒグマのこと。舞台は… 猛吹雪の日本最北の樹海。刺激的すぎな描写続々。一撃で破壊される…車の屋根。山小屋なんか木っ端微塵。いったいいつまで食い続けるんだ…貪り食う咀嚼音。シャトゥーン「ギンコ」は…手負い、子連れ、穴持たず、その上…体重350キロ超え。右前肢の人差し指の骨折の痕。頭から背中にかけて白に近い…毛色が灰色。ギンコはいったい何人の人間を〇〇するのか⁉︎。猟師たちを惑わし騙す罠…”止め足”とは⁉︎

  • machi☺︎︎゛ さん

    最近よく熊のニュースを目にするから気になっていたこの本を読んでみた。いやーホントに怖かった。怖い,寒い、痛い、辛い、悲しいとか負の言葉しかでない。北海道にある天塩研究林の中にある小屋で年明けを迎えようと集まった子供も含めた7人。まず集まった時すでにトラブルがあり食料やライフラインがヤバい状態。そんな状況で6日間この小屋で過ごすか朝になってから助けを求めに行くか。その答えも出ないうちに飢えて凶暴化したヒグマにこの小屋が狙われる。もうヒグマが襲ってくるシーンが怖すぎてトラウマ級。絶対山には行かないと決めた。

  • アッシュ姉 さん

    凶暴化した巨大ヒグマによる殺戮シーン満載。ただただ怖かった。穴持たず、手負い、仔連れという三大危険要素を持つヒグマのギンコ。執拗なまでに追ってきて、こちらの攻撃はまるで効かない。今まで読んだクマ本の中でも、最も執念深くて圧倒的なパワーを誇る桁外れの強さだった。大人の体も軽々くわえて振り回す、生きたまま貪り食うなど、視覚への訴えが激しく脳内で映像に変換されてしまう。人間に襲いかかる場面は声が漏れてしまうほどの惨さで、天を仰ぐことしばしば。読んだあとのカタルシスは無いが、この恐怖はしばらく残りそうだ。

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人物・団体紹介

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増田俊也

1965年愛知県生まれ。2006年『シャトゥーン ヒグマの森』で「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞を受賞しデビュー。12年『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』で大宅壮一ノンフィクション賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。13年『七帝柔道記』で山田風太郎賞候補。現在、名古屋芸術大学芸術学部客

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