アイドル国富論 聖子・明菜の時代からAKB・ももクロ時代までを解く

境真良

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784492396070
ISBN 10 : 4492396071
フォーマット
出版社
発行年月
2014年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
境真良 ,  
追加情報
:
255p;19

内容詳細

「カワイイ」は“経世済民”の力を持っている。弱くて強い中産階級、モーレツでも落ちこぼれでもない中間層、“ヘタレマッチョ”諸君、アイドルと生きよ!!

目次 : 第1章 アイドルのメディア産業論(80年代アイドルの時代へ/ 「アイドル」のビジネスモデル/ 80年代アイドル時代の終わり)/ 第2章 アイドルの消費論(劣ったものが消費選好されるパラドクス―かわいい論/ アイドルの消費メカニズム/ 「アイドル」時代とそのメカニズムの終焉)/ 第3章 アイドルの進化論(「アイドル冬の時代」/ アイドルとアイドルビジネスの「再生」/ 「アイドル戦国時代」―AKB48とももいろクローバーZと当代モーニング娘。)/ 第4章 アイドルの国家論(日本のグローバル市場主義受容物語―アイドル小氷期を巡って/ 現代アイドルの機能―ヘタレマッチョの誕生/ 「中産階級主義国家・日本の理想」と「アイドル」)/ 第5章 アイドルの世界平和論(「マッチョの国」と「ヘタレの国」のグローバル市場/ グローバル市場、平和、そして文化/ グローバル・アイドル主義)

【著者紹介】
境真良 : 国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)客員研究員。他に、経済産業省国際戦略情報分析官(情報産業)。1968年東京都生まれ。学生時代よりゲームデザイナー、ライターとして活動し、1983年に東京大学を卒業、通商産業省に入省。経済産業省メディアコンテンツ課の起ち上げに課長補佐として参画。その後、東京国際映画祭事務局長、早稲田大学大学院客員准教授、(株)ドワンゴ等を経て、現職。専門分野はIT、コンテンツ、アイドル等に関する産業と制度(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Willie the Wildcat さん

    偶像。時代背景との関連性の紐解き。非実力派vs.実力派と、マッチョ主義vsヘタレとの紐付け。心の揺れが変化の要因。変化とは、グローバル化などが齎した社会・ビジネスなどの環境変化。心の余裕の”波”が、非日常である偶像への心情である崇拝、憧れ、支援などの際に繋がる。家族構成の変化の影響と、戦後からではなく80年代からの比較検証の背景が気になるところ。ビジネスの観点は、『プロデュース戦略』の変遷が興味深い。心のあり方、やはり消費者の琴線へ響く戦略に業界の壁は無い。

  • DAdadaDAI さん

    アイドル論の視点から日本を論じた良書。承認欲求等が逆に賃金水準が低い幸せな貧困というグローバル市場の綻びを露にした。 この現象の肝となるアイコンが中産階級主義のヘタレマッチョという。大きな夢を見ることなく、それでも目の前の手の届く挑戦を諦めずに続けようとしている人々=日本人の中産階級。今を生きる上でヘタレマッチョを心の次元で支える一助になるのがアイドルならば、横のつながりも感じられる新たなステップに移行するのではなかろうか。

  • ヤエガシ さん

    アイドルを論じつつ、グローバル市場経済や世界的中産階級の解体についてまで言及するという、かなりアクロバットな一冊。 不完全さが商品価値であるアイドルが、マッチョ志向なグローバル市場経済社会の中で、ヘタレてしまいかねない人々を、「私も頑張るからあなたも一緒に頑張ろう」と励ます。これが、現代社会においてアイドルが求められている要因である、というようなことが書かれています。 アイドルの話より、途中で差し挟まれる経済の話のほうが、難しかったけど、面白かった。

  • だまし売りNo さん

    アイドルを日本経済と絡めて論じた書籍である。本書は市場主義を受け入れる程度のマッチョさを持ちつつも、グローバルエリートを目指さないヘタレマッチョ達がアイドルを支持すると分析する。むしろ私は昭和の精神論根性論や集団主義のマッチョを否定する人々がアイドルを支持していると考える。

  • 徒花 さん

    おもしろかった。70年代から現在に至るまでのアイドルのあり方と、日本の政治、経済、社会状況をリンクさせながらたどっていき、最終的には「アイドルは世界を救う」というところに持っていく論。ただし、ちょっと文章が硬くて読みにくいし、学術的な用語も散見されるので意味がつかみにくいところもある。ただ、なぜ現在に至ってもアイドルがこれだけ人々に支持されるのか、という疑問については納得できた。冒頭で「日本の社会動向とアイドルの年表」を挿入しているのも親切。

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