菖蒲狂い 若さま侍捕物手帖ミステリ傑作選 創元推理文庫

城昌幸

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488499112
ISBN 10 : 4488499112
フォーマット
出版社
発行年月
2020年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
656p;16

内容詳細

柳橋の船宿に居候する、“若さま”と呼ばれる謎の侍がいた。姓名も身分も不明だが、事件の話を聞いただけで真相を言い当てる名探偵でもあった。菖蒲作りの名人の娘が殺され、些細な手がかりから犯人の異様な動機に辿り着く「菖蒲狂い」など、250編近い短編から厳選した25編を収録。「五大捕物帳」の一つにして、〈隅の老人〉に連なる伝説の安楽椅子探偵シリーズの決定版、登場! 解説=末國善己

目次

「舞扇(まいおうぎ)の謎」
「かすみ八卦(はつけ)」
「曲輪(くるわ)奇談」
「亡者殺し」
「心中歌さばき」
「尻取り経文」
「十六剣通し」
「からくり?燭(ろうそく)」
「菖蒲狂い」
「二本傘の秘密」
「金の実(な)る木」
「あやふや人形」
「さくら船」
「お色検校(けんぎよう)」
「雪見酒」
「花見船」
「天狗矢ごろし」
「下手人作り」
「勘兵衛(かんべえ)参上」
「命の恋」
「女狐ごろし」
「無筆の恋文」
「生首人形」
「友二郎(ともじろう)幽霊」
「面妖殺し」

【著者紹介】
城昌幸 : 1904年東京府生まれ。京華中学校を四年時に退学。25年、『探偵文学』に「秘密結社脱走人に絡る話」を発表。続いて「その暴風雨」「怪奇の創造」などを『新青年』に発表し、怪奇小説の名手として活躍。時代小説では「若さま侍捕物手帖」シリーズで人気を博した。ショートショートの先駆として名高く、城左門名義で詩人としても活動。また、探偵小説専門誌『宝石』の創刊に携わり、のちに宝石社社長となる。76年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • くさてる さん

    船宿に居候する、酒好きの若侍。容姿と立ち居振る舞いに品があり、鷹揚な笑みを浮かべ「若さま」と呼ばれるかれは、奉行所与力や御用聞きの持ち込んでくる謎をたちまちのうちに解き明かす名探偵だった。250近い短篇から選んだ25篇というだけあって、粒揃いで読みやすく、面白かった。謎解きも分かりやすいけれど安易でなくて、ほうほうと楽しめます。捕物長ならではの雰囲気や言葉、風俗描写も良かった。

  • ふむ さん

    短編だけど大量でなかなか進まなかった。完全なる安楽椅子探偵から、だんだんと歩き回る探偵に変わる。罪を憎むとか、正義を振りかざすとかではなく、真実を犯人に突きつけるのを楽しんでるような。世間体を気にせず、常にどっしりおおらかに構える若さまのようになれたらいいが。

  • 三谷銀屋 さん

    船宿の居候をしながら日がな一日酒ばかり飲んで暮らしている「若さま」と呼ばれる侍のもとに、南町奉行の御用聞き小吉が江戸市中で起きる奇妙な殺人事件の謎を持ち込む。どんな難事件も若様はハッハッハッと笑いながら解明し、犯人を当ててしまう。1話1話は短くてすっきりとした謎解きものなのだけど、バリエーション豊富な25話はなかなか読み応えがあった。江戸の風俗も見てきたように描かれているが、時々地の文にカタカナ語も混ざる辺りに茶目っ気がある。「菖蒲狂い」「十六剣通し」「女狐ごろし」「生首人形」が変わり種で面白かった。

  • 辺野錠 さん

    一つ一つは短編で話のテンポもいいけど収録された話数が多いからボリュームがあった。事件の謎解きが主題で動機は最後に説明されるのは余計なものをそぎ落とした雰囲気があって特徴的だなと思った。近代の小説なのに初出が分からないなんてことがあるのは驚き。

  • kanamori さん

    ☆☆☆★

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城昌幸

1904年東京府生まれ。京華中学校を四年時に退学。25年、『探偵文学』に「秘密結社脱走人に絡る話」を発表。続いて「その暴風雨」「怪奇の創造」などを『新青年』に発表し、怪奇小説の名手として活躍。時代小説では「若さま侍捕物手帖」シリーズで人気を博した。ショートショートの先駆として名高く、城左門名義で詩人

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