典獄と934人のメロス

坂本敏夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062196758
ISBN 10 : 4062196751
フォーマット
出版社
発行年月
2015年12月
日本
追加情報
:
355p;20

内容詳細

一瞬にして帝都を地獄に変えた関東大震災。横浜刑務所の強固な外塀は全壊、さらに直後に発生した大規模火災が迫ってきた。はからずも自由を得た囚人に与えられた時間は二十四時間!帰還の約束を果たすため身代わりとなった少女は、大火災と余震が襲い流言蜚語が飛び交う治安騒擾の悪路四〇キロを走る…。著者が三〇年かけて発掘した、関東大震災の真実。

目次 : 序章 十一時五十七分、東南見張り哨舎/ 第1章 獄塀全壊/ 第2章 少女、悪路を走る/ 第3章 囚人、横浜港へ/ 第4章 典獄の条件/ 終章 解放囚の奇跡

【著者紹介】
坂本敏夫 : 1947年生まれ。法政大学中退。67年大阪刑務所刑務官に採用される。以後、神戸刑務所、大阪刑務所係長、法務省事務官、東京拘置所、黒羽刑務所などで課長を歴任。94年広島拘置所総務部長を最後に退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • マエダ さん

    関東大震災により横浜刑務所は全壊、36歳の若き典獄(監獄長)は1000人の囚人達の身を案じ「解放」を宣言する。凶悪な囚人達を「解放」という名の24時間の自由を与えることがどれ程の決断なのか、典獄や看守と囚人たちの信頼関係はすごい世界であり読んでいて熱くなるものがある。若き典獄に対する周りのジェラシーや囚人達一人一人の物語は涙ものであり濃厚ノンフィクションであった。

  • Bugsy Malone さん

    関東大震災で塀も建物も倒壊した横浜刑務所に於て、囚人934人の24時間の解放を決断した典獄(刑務所長)椎名通蔵。椎名や刑務官の信頼に囚人達はどう応えたのか。実話であるにもかかわらず、デマや外交問題の為に一切の記録を歴史の闇の中に消しさられた、とてつもない美談でした。災害の多発する今日、出来すぎた話だと一笑に付せず、真摯にうけとめる価値のある本でした。

  • おかむら さん

    関東大震災当時の横浜刑務所。地震で全壊さらに火災で延焼。刑務所長は囚人千人の24時間解放を決断する。果たして囚人らはちゃんと戻ってくるのか! 男たちの熱い物語。事実に基づく系のノンフィクション風小説。東京だけでなく横浜もこんなに甚大に被災してたんだーとその辺だけでも興味深い。ただなんつーか、作風が百田尚樹ぽいっつーか、文章の調子が感動させたがーりーなのが、ちょい惜しい。でもこの話は映画化したら盛り上がりそうだなー!

  • いちろく さん

    解放なのか?脱獄なのか?関東大震災時の非常時の措置として解放された横浜刑務所。心ない人達も居れば、手を差し伸べる人達もいる。震災直後の混乱の中、信頼という名で結ばれた典獄椎名と横浜刑務所の関係者の皆さんに頭が下がる。記録から消えた震災時の横浜刑務所の事実を追った著者によるノンフィクション。

  • Ayumi Katayama さん

    第二十二条 天災事変ニ際シ監獄内ニ於テ避難ノ手段ナシト認ムルトキハ在監者ヲ他所ニ護送ス可シ 若シ護送スルノ遑ナキトキハ一時之ヲ解放スルコトヲ得 解放セラレタル者ハ監獄又ハ警察官署ニ出頭ス可シ 解放後二十四時間内ニ出頭セサルトキハ刑法第九十七条ニ依リ処断ス

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