毛深い闇

園子温

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309022956
ISBN 10 : 4309022952
フォーマット
出版社
発行年月
2014年06月
日本
追加情報
:
159p;20

内容詳細

少女の眼から角膜を剥がす不可解な殺人事件。女刑事の娘・切子は母親より早く犯人に辿り着こうと悪魔画廊を探るが……映画界の鬼才が母娘の闇に迫る傑作小説。高橋源一郎・村上龍氏推薦!


都会より地方の、殺人鬼より少女の、闇が、深い。 
村上龍氏


扉の向こう、広がる闇のいちばん奥に、確かにいるのだ。「それ」が! 
高橋源一郎氏


著者コメント
今まで書いてきた小説は、映画から想を得た、いわば“ノベライズ”だった。
今回初めて小説をオリジナルで書いた。
この作品こそ、自分の小説デビュー作だ。


園 子温 (ソノ シオン)
1961年愛知県生まれ。映画監督。主な映画に「自殺サークル」「紀子の食卓」「愛のむきだし」「希望の国」など。その独特の作品により、数々の国内外の賞を受賞している。主な著書に『非道に生きる』など。




【著者紹介】
園子温 : 1961年、愛知県豊川市生まれ。映画監督・詩人・作家。最近では、芸人としても活躍する。その独自の映像作品は、国際的に高い評価を得て、数々の国内外の賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • チアモン さん

    園子音監督の作品ということで図書館で借りて読んでみた。うーん。私には高度すぎて理解不能だった。妄想か現実か・・・。とても難しすぎる。切子の世界観・・・。

  • 風眠 さん

    言葉を飾らず、状況や心情などを短い文章で書き表す。〜だ、〜なのだ、と、だん、だん、だん、とぶった斬るみたいに言葉をただ、そう、ただ、書き連ねる。全体的に乱暴、けれど時々現れる心揺さぶる文章。氾濫する狂気、言葉の羅列、何だこれは、あぁ、園子温か、こんな描写のしかたは。父親が事故で死んだのは自分のせいで、それで自分は父親から角膜を貰い見えるようになったと思い込み、哀しみを一人抱えていた切子。そんな切子の目に映る世界は妄想なのかもしれない。それでもいい。それが、切子が心から見たかった世界の色であったのならば。

  • 青蓮 さん

    「自殺サークル」が面白かったので本書も手に取りました。前半はミステリー仕立てですが、後半は切子の妄想(小説)と現実が曖昧になっていて、中々どう理解してよいものか考えてしまう作品です。この手の作品は理屈であれこれ考えるよりも、素直に何かを感じるのがいいのかなと思いました。もう一度読んだら違う印象になるかも。そして篠原愛さんの装画が素晴らしい。それだけでも買って良かったと思います。

  • いたろう さん

    園子温の映画も到頭シネコンに!と勇んで観た「TOKYO TRIBE」は、三池崇史の失敗作みたいで残念だった。この映画で園子温の変化を疑ったが、この小説を読む限り、園子温ワールドは健在のよう。血なまぐささ、悪魔的な背徳感、病的なこだわり、ビジュアル的なインパクト、これこそ園子温の世界。そして、小説の中に出てくるラヴクラフト、マーク・ロスコ、ランボー、ボブ・ディラン等々の多様な名前が(更に言えば、「切子」はジョルジョ・デ・キリコか)今までの園子温の映画にはない思考の深みを感じさせる。これは是非映画で観たい。

  • そうたそ さん

    ★★☆☆☆ 園子温さんと言えば、代表作「冷たい熱帯魚」を思い浮かべるが、その作品も含め、園さんの映画は見たことがない。本職でない小説のほうを先に手に取ることになってしまった。帯では村上龍と高橋源一郎の推薦文が寄せられていたが、この二人が薦めている作品って、いつも自分には全く合わないなー、と嫌な予感がしたのだが、案の定。そもそも好み以前の問題として、映像で補ってこその世界観から脱却しきれていない気がした。園さんの世界を表現するには文章では足りない。この文章ではよく分からない世界を是非とも映像で見てみたい。

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人物・団体紹介

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園子温

映画監督。1961年愛知県生まれ。17歳で詩人デビューし、「ジーパンをはいた朔太郎」と呼ばれ注目される。87年、『男の花道』でPFFグランプリを受賞。以後、『自転車吐息』『自殺サークル』『紀子の食卓』など旺盛に作品を制作し、世界でも高い評価を得る。『愛のむきだし』で第59回ベルリン国際映画祭カリガリ

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