マルクスの三つの顔

四方田犬彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784750513140
ISBN 10 : 4750513148
フォーマット
出版社
発行年月
2013年07月
日本
追加情報
:
320p;20

内容詳細

ローマ皇帝、革命家、ハリウッドの喜劇役者。運命の悪戯か、同じ名のもとに時空を超えて生まれ世界を三通りに解釈してみせたマルクスたち。

目次 : マルクス・アウレーリウス(祭壇の粒/ …を与えられ/ 宇宙の秩序 ほか)/ カール・マルクス(バゲット/ エピクロスの傾斜/ 罵倒の文法 ほか)/ マルクス兄弟(“3”とは何か/ 出自とペルソナ/ 移民の企み ほか)/ マルクスの三つの顔

【著者紹介】
四方田犬彦 : 1953年、大阪府に生まれる。東京大学で宗教学を、同大学院で比較文学を学ぶ。建国大学校客員教授としてソウルに赴いて以来、コロンビア大学、ボローニャ大学、テルアヴィヴ大学、明治学院大学などで、映画史と日本文化の教鞭を執る。映画と文学を中心に、幅広い文化現象について批評の健筆をふるう。齋藤緑雨文学賞、サントリー学芸賞、伊藤整文学賞、講談社エッセイ賞、日本エッセイスト・クラブ賞、桑原武夫学芸賞などを受けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • gorgeanalogue さん

    著者は後記で本書を「読者を当惑させる性格のもの」と書いているが、彼の著作のうちの10冊程度しか読んでいない私にとって、その中ではという限定がつくし、その私にとって一番いいのは『摩滅の賦』だが、本書は「かなりいい」部類に感じられた。一番面白いのは、カールの後半から、「ファンタスマゴリア」の魅惑と商品のフェティシズムを結びつけ、妖怪の事後性に言及しつつ、カールの住んでいたピカデリーに出入りしていたメリエスから兄弟に話が移るところあたりで、晩年のデリダがハーポに似ているというギャグには声を出して笑ってしまった。

  • JunTHR さん

    「アウレーリウス」と「カール」そして「マルクス兄弟」。それにしたって「マルクス」って名前だけでまとめるとはなんたるアクロバットかと当然思っていた。しかしむしろ、終章の「マルクスの三つの顔」という、三つのマルクスの顔を交差させ、横断し、まぜこせに語る断片集こそが、一番面白かった。そして、「後記」。「この書物が理論にも情報にも還元できない、パフォーマティブな書きものという性格を強く持っている」という一文で、強く、強く納得。構造・制度化され、管理・統御され、知が抑圧されている現状に対抗しているのだと。なるほど。

  • rinrin さん

    【BOOK(2013)-184】!!!!!!!!

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