テレビの金持ち目線 「生活保護」を叩いて得をするのは誰か ベスト新書

和田秀樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784584123843
ISBN 10 : 4584123845
フォーマット
出版社
発行年月
2012年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
187p 18cm

内容詳細

広告主や権力に甘く、弱者に冷たいテレビの「金持ち目線」に物申す。お笑い芸人を叩いた果てに、生活保護費の引き下げなどナンセンス!貧困層を締め付けて、喜ぶのは裕福層だけだ!ほかの先進国と比べて、「生活保護を受けている人の数」も、「GDPに対する生活保護費の支給額」も圧倒的に少ない“日本の現状”を伝えないテレビ、それに便乗し、人気取りと財界からの票田を見込む姑息な政治家、さらには、国民のリストラをたくらむ非情な官僚たち…。精神科医として、教育関係者として、子を持つ親としての視点から、生活保護バッシングに潜む日本人の病理を考察。生活保護問題の“真の問題”を暴く。

目次 : 第1章 生活保護は悪か?(「生活保護叩き」をすると、どうなるのか?を考えないテレビ/ あなたも生活保護受給者になる!? ほか)/ 第2章 生活保護費はもっと支給したほうがいい!(20年間で賃金が17%も下がっている日本/ 「働かざる者食うべからず」の時代は終わった! ほか)/ 第3章 生活保護をつくるテレビ局とパチンコ屋のマッチポンプ(依存症を増長するテレビの大罪/ パチンコ人口の1/8が「パチンコ依存症」 ほか)/ 第4章 生活保護で「日本」のブランド力を守る(国の見栄代をケチるな!/ 「健康で文化的な最低限度の生活」とは何か? ほか)/ 第5章 テレビが語らない生活保護問題(働き盛りに生活保護を受給している人は悪者か?/ 増え続ける介護離職者 ほか)

【著者紹介】
和田秀樹 : 1960年大阪府生まれ。精神科医。東京大学医学部卒。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学学校国際フェローを経て、現在は国際医療福祉大学大学院教授、一橋大学経済学部非常勤講師、和田秀樹こころと体のクリニック院長。専門は老年精神医学、精神分析学、集団精神療法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kinkin さん

    生活保護が不正に受給されていたことについて徹底的にバッシングするマスコミ。特にテレビのワイドショーには、よろず相談的なコメンテーターが言いたい放題。そのテレビ局は、大きな不正や問題については取りあげられるのをためらいがちになっていないか。大手スポンサー企業が脱税しても申告漏れとして報道、消費者金融、パチンコ、アルコールなどの会社はテレビ界ににとって大事なお客様。著者は、生活保護受給者がアルコール依存やパチンコ依存になる生活保護者が多いのは、テレビと現在の生活保護制度自体にも問題があると説いている。

  • フリスビー さん

    事実を伝えず、貧困層同士を争わせようとするマスコミ、財界からの票田を見込む政治家、国民の「口減らし」を狙う官僚。それ以外にも、テレビのキー局が東京にあり、「東京目線」であることや、アルコール、パチンコ依存症を生み出すCMを大量に放送しているなど、テレビの問題点も挙げられていて興味深かったです。収入が最低生活費に満たない人は、申請すれば差額が支給されるというのも、本来ならもっと知らしめるべきだと思いました。

  • 黒頭巾ちゃん さん

     「生活保護はこの国の最後のセーフティネット」として、それを批判するTVや政治家を糾弾しています。確かに、生活保護を批判する人たちは「金持ち」でその制度に全く縁のない人たちです。納得いきませんよね。確か先進国の中での生活保護費は、最低水準です(米の10分の1)。でも、パチンコ依存やアルコール依存が多いという意見もあります。確かにその可能性は否定できませんが、欧米は中止にしているCM放送を日本は多く行い欲望を掻き立てるシステムがあります。不正受給者を取り締まる金額と脱税を取り締まる金額では、脱税のほうが40

  • ゆきにゃん さん

    生活保護についての見方がかわりますね。「働かずにお金もらいやがって」的な一方的な見方だけじゃダメですね。貧困がなくなることにより犯罪も減るし、セーフティネットが出来れば、好きな仕事にチャレンジも出来るだろうし。テレビは所詮は金持ち目線でしかものを作らないんで、パチンコ依存症の問題を無視して、生活保護者がパチンコに行くことを叩いて、生活保護そのものを叩こうとしている。まぁでも生活保護が叩かれる理由に日本の労働環境がブラックすぎるのもありますよね。我慢が美徳の文化は、いい加減もう限界。

  • akubineko さん

    TVニュースを見ていて、「このキャスターには、事件の背景にある社会の問題なんてわかるのかしら?なんて言ったって、庶民じゃないし」とは思っていた。天気予報や台風実況も関東を中心に伝えられてるし。そのモヤモヤがこの本で解説されていた。その国に貧困層が少ないのが豊かさの現れ、国家の見栄代とか、社会のセーフティネットとしての生活保護をしっかりすることで、産業構造のシフトを容易にするとか、すごく納得できた。

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