基本情報
内容詳細
「べてるの家」の当事者研究にふれることで、どもる人たちが、自分たちの生き方がどんなに素晴らしいのかを再確認できたワークショップの記録。
目次 : 1 講演:当事者研究と私(精神医療の世界で起こっていること/ 浦河で、べてるで、行われていること ほか)/ 2 講義・演習:当事者研究の実際(講義―当事者研究について/ 演習―グループによる当事者研究 ほか)/ 3 対談:当事者研究を吃音に生かす(伊藤伸二の当事者研究/ 吃音の悩みから解放される道筋 ほか)/ 4 吃音の当事者研究―吃音が治る、治せるを、あきらめる生き方(世界の吃音治療の現状/ 吃音の定義から始める吃音の取り組みの再構築 ほか)
【著者紹介】
向谷地生良 : 1955年、青森県生まれ。北星学園大学文学部社会福祉学科を卒業後、北海道日高の浦河赤十字病院におけるソーシャルワーカーとしての勤務(1978〜2003年)を経て、北海道医療大学看護福祉学部臨床福祉学科教授、社会福祉法人浦河べてるの家理事。浦河赤十字病院に勤務している頃、統合失調症などをもつメンバー有志と一緒に古い教会を借り受けてともに生活し始める。そのことを通じて、統合失調症などをもつ人たちの経験のなかに豊かな可能性を感じ、「社会復帰から社会進出へ」を旗印に1984年に「べてるの家」を設立し、日高昆布の販売などの起業を通じた自立をめざした活動を展開する
伊藤伸二 : 1944年奈良県生まれ。明治大学文学部・政治経済学部卒業。大阪教育大学特殊教育特別専攻科修了。大阪教育大学専任講師(言語障害児教育)を経て現在、伊藤伸二ことばの相談室主宰。日本吃音臨床研究会会長。大阪教育大学非常勤講師、言語聴覚士養成の専門学校数校で吃音の講義を担当。小学2年生の秋から吃音に強い劣等感をもち、1965年にどもる人のセルフヘルプグループ言友会を設立するまで吃音に深く悩む。長年、言友会の全国組織の会長として活動するが、1994年に言友会から離脱し、どもる子どもの親、臨床家、研究者などが幅広く参加する日本吃音臨床研究会を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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