「現代型うつ」はサボりなのか 平凡社新書

吉野聡

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784582856996
ISBN 10 : 4582856993
フォーマット
出版社
発行年月
2013年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
吉野聡 ,  
追加情報
:
246p;18

内容詳細

近年、職場で「うつ」を訴える人が増えている。真面目で几帳面な人がなりやすい「従来型うつ」に加え、自己主張の強い「現代型うつ」の若者が増加しているのである。この「現代型うつ」を“未熟”の一言で簡単に切り捨てる上司が多いという。だが、それでは若者は本来の能力を発揮する機会を失ってしまう。結果として、社会全体の損失につながってはいないだろうか。精神科産業医が提言する、「現代型うつ」との向きあい方。

目次 : 序章 若者だって頑張っている/ 第1章 多様化する職場の「うつ」/ 第2章 改めて「うつ」とは何かを考えてみる/ 第3章 現代型「うつ」の特徴とは/ 第4章 会社には行けないが、TDLに行けるという病理/ 第5章 若者に広がる「現代型うつ」も「うつ」病である/ 第6章 職場で「うつ」の若者とどう向き合えばいいのか/ 第7章 職場の「うつ」を克服するために

【著者紹介】
吉野聡 : 1978年神奈川県生まれ。精神科医師、日本医師会認定産業医、労働衛生コンサルタント。筑波大学医学専門学群卒業後、東京都知事部局健康管理医、筑波大学医学医療系助教を経て、2012年に独立して産業医事務所を開設。官民問わず多くの職場で精神科を中心とした産業医療業務に従事している。医学と法務の博士号を持ち、メンタルヘルスと関連法規が専門(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ホークス さん

    著者は1978年生まれで「現代型うつ」発症年代に属し、同時に産業医として企業の実情にも通じている。このため発症者の立場から見た原因や景色を対策に活かしている。五十代として多少違和感はあるが「現代型うつ」現象を通した社会学としても得る物があると思う。内容では、ストレス対応力の本質が柔軟性と鈍感性であり、この力は育てられるという論旨に賛同。傾聴の話もその通り。但し管理職はこれまで「自分で悟れ」や「親分子分」だけで、教育など無いのが一般的だった。組織的な教育がまず必要。でないと今度は管理職のなり手がいなくなる

  • bakumugi さん

    「現代型うつ」が病気かどうか、そんな定義はもう問題ではない。国が義務化したストレスチェックじゃ根本問題解決しないんだよなー!と思っていたところ、自分が欲しいと思っている情報・実践について、とても示唆に富む内容だった。満足感半端ない。新入社・転職1年生のみなさんへ。会社で働くとは「他にいないたった一人の自分」と「大勢の一人である自分」の矛盾を抱えることなのだ。、「自分が通用しない」と思うにはまだまだ早い。間違えても怒鳴られても、それを肥やしにする鈍感力を身につけよう!

  • osprey4691 さん

    マズローの欲求段階説の頂上に「自己実現の欲求」というのがあるが、これが当人にとってどこにあるのかが従来型と現代型「うつ」の差であるって事かな?著者は世代論として論じてる部分があるけれど、これ若い世代でなくとも今の組織の中では自己実現できないことを認知し組織内での先行きへの悲観から組織外での自己実現を切望するようになったとき、現状と理想の乖離が大きくなればなるほど世代関係なく発症する可能性は高い気がする

  • PukaPuka さん

    なるほど。人や組織にすぐ文句言う若者も未熟だけど、リゲイン飲んで24時間に違和感がなかった時代にモーレツに働いていた人たちも、仕事以外全部妻に任せて、単一の価値観に胡座をかいていたのだから、別の意味で未熟だよね。人生の矛盾を仕事中毒でごまかしていたわけだから。現代型うつについて、自己愛パーソナリティという視点でもう少し考察があるとよかった。さて、それはそれとして、目の前のトラブルをどうしたらいいか?実際の事例は個別性が高いからな…。

  • Snowy さん

    入院している時間にじっくり読書。会社には行けないが、TDLには行けるという病理、新型うつについてじっくり。最近、職場でも目にする事が多い。仮病だとは思わないが、弱さや自分勝手の表れに思えるが、そういう世代が作られた時代的背景。マズローの欲求の1番頂点を目指して悩んでいる事が理解できる。一旦発症してしまったら長期に抱えなければならない会社の立場としては発症しそうな人を面接でどう見極めるか。詳しくは述べてないが、アウツビッシュのサバイバー研究で分かったSOC(sense of coherence) - 有意味

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