生命は 吉野弘詩集

吉野弘

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784434206764
ISBN 10 : 4434206761
フォーマット
出版社
発行年月
2015年05月
日本
追加情報
:
159p;16

内容詳細

目次 : 生命は/ 奈々子に/ 初めての児に/ 雪の日に/ 創世記―次女・万奈に/ 紹介/ 遊び/ 二月の小舟/ 日向で/ I was born〔ほか〕

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • いっち さん

    「犬とサラリーマン」が良かった。サラリーマンが犬に、魚の骨やビスケットを与えるが食べない。サラリーマンは諦めて、犬の隣に座ってじっとしていた。犬が言った。「飼犬の経験を話そうか」。サラリーマンは、自分の経験を話せばならないし、慰さめ合うことになるから、よそうと答えた。犬もサラリーマンも、お互い飼われている存在。飼われている同士の経験は、つらいことばかりなのだろうか。私もはかないサラリーマン。サラリーマンの経験なら私も話せるが、話したところでつらさが出てしまう。隣でじっと、星を眺めながら座っている方がいい。

  • けんとまん1007 さん

    ある本で「生命は」にたどり着き、詩集を借りて読んだ。平易なわかりやすい言葉で綴られていて、それでいて、深みと広がりがある詩。日常の暮らしの断面を、そっと切り取って、1枚の絵のように示されている。タイトルの生命はにあるとおり、生きとし生けるものは、お互いに補い合っているのだと思うし、繋がりの中で行きている。繰り返し、読みたい1冊。

  • kanata さん

    詩集コーナーで、背表紙のたんぽぽのような黄色に、なんとかわいい装丁なんだろうと手にする。高校と思うが教科書で読んだ「I was born」が掲載されていた。内容は覚えていても、作者は忘れていた、この詩。寺の境内で見かけた妊婦、父が友人と蜻蛉の雌を解剖した時のこと、そこから亡き母に思いを寄せて≪――ほっそりした母の 胸の方まで 息苦しくふさいでいた白い僕の肉体――。≫(P48)で、学生時代に想像したものと寸分違わず死と生の狭間にある青白く光った赤ん坊の生命を想起した。感じることは一緒なんだなあと感慨深い。

  • スリカータ さん

    教科書に載っていた詩がいくつか。分かりやすい言葉がストレートに届く。優しい気持ちになる。改めて詩の魅力を知った。小ぶりなサイズに綺麗な表紙。プレゼントにも良さそう。代表作「I was born」は吉野さんご本人の体験だと思っていたが、小学卒業後に母親を亡くしたと吉野さんの経歴に書いてあったので、創作だったのですね。

  • 遠い日 さん

    吉野弘さんの44の詩を編んだ詩集。よく知られた「祝婚歌」や「I was born」、「夕焼け」なども収められている。いつ読んでも、この人のことばは胸の奥の普段は自分でも気づかないような感覚に直截に触れてくる。人として生きることの苦悩は、日常のなかに在って、ふとした瞬間に気づいてしまうことに戦慄する。それを、こんなにやさしいことばで表すことの厳しさに、わたしは打たれる。対して、家族への深い愛のことばに、父として夫としてただ生きるひとりの男を見るのだ。

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人物・団体紹介

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吉野弘

1926年、山形県酒田市生まれ。詩人。帝国石油勤務、コピーライターを経て文筆業に。「櫂」同人。詩集に、『感傷旅行』(読売文学賞)、『自然渋滞』(詩歌文学館賞)など。2014年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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