数学序説 ちくま学芸文庫

吉田洋一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480095589
ISBN 10 : 4480095586
フォーマット
出版社
発行年月
2013年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
473p;15

内容詳細

数学を“教養”として身に付けたい。苦手意識はあるけれど、理解する喜びを味わってみたい―。そんな世間一般の期待に応え、半世紀以上にわたり愛読されてきたロングセラー。ユークリッド幾何の体系、微積分の概念、数学の基礎づけ、確率・統計などの重要なトピックについて、歴史的背景を辿りながら解説。叙述は丁寧そのもので、紙と鉛筆は必要なし!文章をじっくり追うことで、おのずと数学への理解が深まってゆく。『零の発見』と双璧を成す数学入門の古典的名著。

目次 : 1 幾何学的精神―パスカルとエウクレイデス/ 2 光は東方より―代数学の誕生/ 3 描かれた数―デカルトの幾何学/ 4 接線を描く―微分法と極限の概念/ 5 拡がりを測る―面積と積分法の概念/ 6 数学とは何か―ヒルベルトの公理主義/ 7 脱皮した代数学―群、環、体/ 8 直線を切る―実数の概念と無限の学の形成/ 9 数学の基礎づけ―無限の学の破綻と証明論の発生/ 10 偶然を処理する―確率と統計

【著者紹介】
吉田洋一 : 1898‐1989年。1923年東京帝国大学理学部数学科卒業。第一高等学校、北海道大学、立教大学、埼玉大学教授を歴任

赤攝也 : 1926年生まれ。1949年東京大学理学部数学科卒業。立教大学、東京教育大学、放送大学教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • nbhd さん

    感動。数学本を何冊か積み重ね、根性で読んだ通過点の一冊。いちばんグッときたのは、デカルトによる座標平面発明のくだり。かつては、りんご3つ(数)とかピラミッドの高さは?(幾何)とか、モノと結びついていた数学を、具象から完全に切り離したのが座標平面。これは「数学の世界からの独立」ともいえるし、同時に「数」と「幾何」の統一でもある。実はこれって「われ思う、ゆえに〜」より歴史的にすごい発明なのでは…。革命家デカルトにリスペクトな一方、数学のここら辺で躓いた人も多いはずだけど。あとは、ヒルベルト、ヒルベルト、ヒルベ

  • またの名 さん

    大昔の一般書が今でも読むに耐えるというか最近の平均的な類書より出来が良いので驚く名前が欲しい現象の、典型。余談が多いと言っても卑近な日常事例や社会で役立ってる数学の応用法みたいなお茶を濁す感じの解説には頼らず、ギリシャ数学やデカルト幾何学、公理主義に集合論など各分野が背景に持っている理念あるいは思想にまで達するような説明。重要定理や各計算法を証明するとき本書で既出の項目だけを用いてあっけなく且つ分かり易く1ページ程度に済ませてしまう、手品じみた名人芸が恐ろしい(なんで普通こんな教え方をさせられないのか)。

  • ハイちん さん

    ユークリッド幾何学的、代数学、微分積分、数学の基礎づけ、確立論など、数学の重要なトピックについて、歴史的背景をたどりながら解説。ゆっくり読めば自ずと数学への理解がふかまる。孫の代まで読み継がれるべき名著。←と帯に書いてある。ぼくには難しかった。あんまり理解できたとは言えない。けれど絶対的な真理とされていた数学が、公理主義の台頭によって根本的に見直され、抽象的な“操作”、あるいは“言語”と立場を変えて行ったのは面白かった。ラッセルやウィトゲンシュタインなどの論理哲学の書を読むのにも役立ちそう。

  • タカオ さん

    初版は1954年。出版社いわく「数学入門の古典的名著」の文庫化。まえがきによると目的は二つ。ひとつは大学の一般教養の数学の教科書、もうひとつは’教養としての数学’の提供。数学発展の道筋をたどりながら、数学の基礎について解説している。前半は高校数学を学んだ人が復習も兼ねて読むのにちょうどいい内容だと思うが、後半(群環体〜証明論あたり)は少しそれを超えるので難しい。これ一冊で数学はオッケー!とまでは言えないが、教養として読んでみてもいいかもしれない。もっとも、教養として読むには、少し骨が折れる(苦笑

  • oDaDa さん

    数学の発展の道筋を、簡潔に纏め上げ示した良書。数式の部分は思考が停止し流し読みだが… 数学という学問は常に真理との対峙であり、真理を探し得たと思えば、その真理を覆し、新たな真理を掲げるという、まさに静かなる革命を繰り返してきた気鋭の学問である。

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