CD

交響曲第6番『鳥と天使たち』、マリンバ協奏曲『バードリズミクス』 飯森範親&いずみシンフォニエッタ大阪、山形響、三村奈々恵

吉松 隆(1953-)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
COCQ85061
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

吉松 隆:交響曲第6番『鳥と天使たち』、マリンバ協奏曲『バードリズミクス』
飯森範親&いずみシンフォニエッタ大阪、山形交響楽団、三村奈々恵


還暦をまわった作曲家が無心に遊ぶような
聴く者すべてに童心を呼び覚ますシンフォニー。

NHK大河ドラマ「平清盛」の音楽で広く一般にもその名が浸透した、当代随一の人気作曲家、吉松  隆の12年振りの新作交響曲がついにCDに。作曲の委嘱を行った、いずみシンフォニエッタ大阪のコンサートのライヴ録音です。
 サブタイトルにある「鳥」と「天使」は、ともに吉松作品の曲想を支える重要なテーマで、作曲のイメージは、空を飛びひたすら歌を囀る自由な鳥と、人間を傍観しながら透明にただ浮遊する天使の絵が描かれた「音のおもちゃ箱」。室内オーケストラ編成による、鳥のように飛翔し、天使のように微笑む「Pastoral(田園)」的な「Toy(おもちゃ)」のシンフォニーといった趣の作品ですが、その演奏には極めて高度なアンサンブルの精度とテクニックが要求されます。選り抜きの名手を擁するいずみシンフォニエッタ大阪と、常任指揮者、飯森範親のシュアなバトンが、この精妙なスコアを見事に音化しました。
 フィルアップには、飯森が音楽監督を務める山形交響楽団の定期演奏会のライヴ録音から、三村奈々恵を迎えて演奏されたマリンバ協奏曲を収録。タイトルの『バードリズミクス』とは「鳥たちのリズム法」の意。
 吉松 隆の最新のオーケストラ作品をカップリングしたファン待望の1枚です。(COLUMBIA)

【収録情報】
吉松 隆:
・交響曲第6番『鳥と天使たち』 op.113(いずみシンフォニエッタ大阪委嘱新作・初演)
 いずみシンフォニエッタ大阪
 飯森範親(指揮)

 録音時期:2013年7月13日
 録音場所:大阪、いずみホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
 いずみシンフォニエッタ大阪 第31回定期演奏会ライヴ録音

・マリンバ協奏曲『バードリズミクス』 op.109
 三村奈々恵(マリンバ)
 山形交響楽団
 飯森範親(指揮)

 録音時期:2011年1月22,23日
 録音場所:山形テルサホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
 山形交響楽団 第210回定期演奏会ライヴ録音

【よしまつ・たかし】
1953年(昭和28年)東京生まれ。作曲家。
 少年時代は手塚治虫のような漫画家か、お茶の水博士のような科学者になろうと思っていたが、中学3年の時に突然クラシック音楽に目覚め、慶應義塾大学工学部を中退後、一時松村禎三に師事したほかはロックやジャズのグループに参加しながら独学で作曲を学ぶ。
 1981年に「朱鷺によせる哀歌」でデビュー。以後いわゆる「現代音楽」の非音楽的な傾向に異を唱え、調性やメロディを復活させた「新(世紀末)抒情主義」および「現代音楽撲滅運動」を主唱、交響曲5曲や協奏曲10曲を始めとするオーケストラ作品を中心に、〈鳥のシリーズ〉などの室内楽作品、〈プレイアデス舞曲集〉などのピアノ作品のほか、ギター作品、邦楽作品、舞台作品など数多くの作品を発表する。1998年からはイギリスのシャンドス(Chandos)とレジデント・コンポーザーの契約を結び全オーケストラ作品が録音される。
最近ではキース・エマーソンの作品「タルカス」をオーケストラ用に編曲し大きな反響を受けた。また2009年映画太宰治原作「ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜」の作曲を監督の根岸吉太郎氏の指名により手掛け、日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞。
 2003年放映TVアニメ「アストロボーイ/鉄腕アトム」の音楽も担当。2012年放送NHK大河ドラマ「平清盛」の音楽を担当し、2枚のサウンドトラックに加えボックスセットを日本コロムビアよりリリース。
評論・エッセイなどの執筆活動のほか、FM音楽番組の解説者やイラストレイターとしても活躍中で、著書に「図解クラシック音楽大事典」(学研)、「夢みるクラシック交響曲入門」(筑摩書房)、編著書に「クラシックの自由時間」(立風書房)、また自伝「作曲は鳥のごとく」(春秋社)などがある。
2013年3月20日には幻のデビュー作から大河ドラマ「平清盛」までの作曲家・吉松隆60年の集大成「吉松隆還暦コンサート『鳥の響展』」を東京オペラシティで開催、高評を得た。(COLUMBIA)

内容詳細

吉松隆が12年ぶりに書いた新作交響曲の初演ライヴ録音。室内オケ編成の3楽章形式で、多様なリズムや音型が交錯する音空間を、スマートに進化を遂げた仮想現実的な鳥たちが軽やかに飛びまわるような作品だ。オモチャの楽器を使用したり、大作曲家たちの「第6交響曲」を引用したり……と、遊び心もいっぱい!(直)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

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トロンボーンやサクソフォン、ユニークな楽...

投稿日:2021/07/23 (金)

トロンボーンやサクソフォン、ユニークな楽器の協奏曲を作曲されている吉松隆さんですが、このマリンバ協奏曲は一番ユニークで、身体がスイングしてしまうような躍動感があります。わけても、第三楽章は楽しくて仕方がないくらい楽しい曲で、日本の作曲家の作品を聴いたことのない人にぜひ聴いてもらいたいと思います。山形のホールの客席でこの演奏を聴いていた人達がうらやましいです。

classic さん | 茨城県 | 不明

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12年ぶりの交響曲ということで、1ファン...

投稿日:2014/09/07 (日)

12年ぶりの交響曲ということで、1ファンとして非常に楽しみにしておりました。冒頭から吉松ワールド展開で待っていた甲斐があったと思っておりました。おしとやかなピアノ協奏曲や少女趣味全開の交響曲第4番に続く、お転婆な妹としての交響曲第6番。やりたい放題で微笑みと危なっかしい我が子を見守る親のような心持ちにさせてくれるやさしい交響曲だと感じました。2度の流産があったそうです。1回はブログで知っていましたが、2回もあったなんて…。氏のヴァイオリン協奏曲も含めて、重ね重ね残念なことと思います。この優しく、お転婆な可愛らしい交響曲、大好きですが、何度も聞くうちに気になってしまうところが…出てきました。こんなにツギハギだらけでいいのでしょうか。吉松隆の美味しい所を持ってきてつなぎ、過去の有名曲を「6番」というだけで引用し、3楽章はそのままピアノ協奏曲を持ってきて拡大しただけではないだろうか、と。第2楽章の後半の引用は音楽の流れから言っても不自然だと思います。それらは聞き手側である私の期待が大きかったわけで、曲の価値を落とすようなものではないと思いますが。この方向性の曲は満足しましたので、次回の交響曲第7番では静かで透明なアダージョが聞きたいと思います。マリンバ協奏曲も楽しく聞けましたが、最後の金管の咆哮が取って付けたようで良くないと思いました。

Tantaky さん | 長野県 | 不明

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買った翌日から「バードリズミクス」の第3...

投稿日:2014/04/28 (月)

買った翌日から「バードリズミクス」の第3楽章は通勤の友になりました。新垣さんの交響曲の第3楽章中間以前の躍動的な「カノン部分以降5分未満」を通勤時に聴き始めた数年前に匹敵する「元気をもらえる曲」です。

テリーヌ さん | 大阪府 | 不明

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人物・団体紹介

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吉松 隆(1953-)

1953年東京生まれ。慶應義塾大学工学部を中退後、一時松村禎三に師事したほかは、ロックやジャズのグループに参加しながら独学で作曲を学びます。1981年に「朱鷺によせる哀歌」でデビュー。いわゆる「現代音楽」の非音楽的な傾向に反発した「世紀末抒情主義」を主唱し、5つの交響曲、5つの協奏曲、オーケストラのための<鳥の四部作>を始めとする室内楽作品、<モノドラマ>などの舞台作品、邦楽曲など多くの作品を発表

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