美しく、儚く、優しさに満ちた心癒される音楽の世界
吉松隆が河村泰子のために書き下ろした『6つのヴィネット』をメインに、ピアノ用に再構成された映画「ヴィヨンの妻」からの『4つのロマンス』、吉松が17歳の時に書いた小さな組曲『青い神話』、左手のための作品『タピオラ幻景』、そして静かに夢のように流れる2つの『アヴェ・マリア』。ピアノを通して広がる「吉松隆ワールド」は、どこまでも美しく、儚く、優しさに満ちた音楽の世界。心癒されます。(CAMERATA)
【収録情報】
吉松隆:
・6つのヴィネット Op.105(2008/2011)
浮遊性アンダンテ
時のロマンス
鳥のカプリチオ
水晶のアニマ
午後のバガテル
指向性アレグロ
・4つのロマンス−「ヴィヨンの妻」より(2008)
ヴィヨンの妻
憂鬱なワルツ
たんぽぽの花一輪
桜桃とたんぽぽ
・青い神話(1970)
小さな前奏曲
幻想円舞曲
午後の妖精
小川に寄せて
月夜のワルツ
・タピオラ幻景−左手のピアノのための Op.92(2004)
光のヴィネット
森のジーグ
水のパヴァーヌ
鳥たちのコンマ
風のトッカータ
・2つのアヴェ・マリア(2004)
カッチーニのアヴェ・マリア(編曲:吉松隆)
シューベルトのアヴェ・マリア(編曲:田部京子/吉松隆)
河村泰子(ピアノ)
録音:2011年7月/埼玉
【河村泰子(ピアノ)】
芦屋市在住。金澤見早子、E.Ulmer、池田洋子の各氏に師事。神戸女学院大学音楽学部ピアノ科卒業。同大学にてハンナ・ギューリック・スエヒロ奨学賞を受賞。神戸女学院大学定期演奏会にてソリストとして選ばれる。
アメリカにてデュオ・コンサートを開催、「サマー・ミュージック・フェスティバル大阪」など、ソロ・室内楽・伴奏などで多くの演奏会に出演する他、コンサート企画やCM、学校や施設への訪問演奏、バレエ・ピアニストなど幅広く活動を展開している。吉松隆作品の演奏をライフワークとし、2006年より「吉松 隆 作品シリーズ」をスタート、多くのメディアで絶賛された。
2008年9月、カメラータ・トウキョウから初のCD「吉松 隆:アトム・ハーツ・クラブ」をリリース。同年10月には宝塚ベガ・ホールにて手塚治虫生誕80周年記念事業「河村泰子とアトム・ハーツの仲間たち」を開催するなど、意欲的な演奏活動を続けている。(CAMERATA)
【吉松隆(作曲)】
1953年東京生まれ。少年時代は手塚治虫のような漫画家か、お茶の水博士のような科学者になろうと思っていたが、中学3年の時に突然クラシック音楽に目覚め、慶應義塾大学工学部を中退後、一時松村禎三に師事したほかはロックやジャズのグループに参加しながら独学で作曲を学ぶ。1981年に「朱鷺によせる哀歌」でデビュー。以後いわゆる「現代音楽」の非音楽的な傾向に異を唱え、調性やメロディを復活させた「新(世紀末)抒情主義」および「現代音楽撲滅運動」を主唱、交響曲5曲や協奏曲10曲を始めとするオーケストラ作品を中心に、〈鳥のシリーズ〉などの室内楽作品、〈プレイアデス舞曲集〉などのピアノ作品のほか、ギター作品、邦楽作品、舞台作品など数多くの作品を発表。その作品は国内および海外で数多くCD化され、1998年からはイギリスのシャンドスとレジデント・コンポーザーの契約を結び全オーケストラ作品が録音されるなど、クラシックというジャンルを越えた幅広いファンの支持を得ている。
評論・エッセイなどの執筆活動のほか、FM音楽番組の解説者やイラストレイターとしても活躍中で、著書に「図解クラシック音楽大事典」(学研)、「夢みるクラシック交響曲入門」(筑摩書房)、編著書に「クラシックの自由時間」(立風書房)などがある。
近況:
1998年より英国CHANDOSにて交響曲5曲を含む全7枚の作品集CDを録音。
2003年、TVアニメ「アストロボーイ/鉄腕アトム」の音楽を担当。
2007年、舘野泉氏のための左手のピアノ作品シリーズを手がける。
2009年、映画「ヴィヨンの妻」(監督:根岸吉太郎)の音楽を担当、第33回日本アカデミー賞音楽賞受賞。
2010年、CD「タルカス〜クラシックmeetsロック」発表。
2012年、NHK大河ドラマ「平清盛」の音楽を担当。(CAMERATA)
吉松作品をライフワークとする河村泰子の初のソロ・アルバム。有名な「プレイアデス舞曲集」は含まず、彼女のために書き下ろした「6つのヴィネット」や、17歳の時に作曲した小品集「青い神話」などで構成。最長でも5分程度という小宇宙を情感豊かにきらめかせた佳演である。(直)(CDジャーナル データベースより)
1953年東京生まれ。慶應義塾大学工学部を中退後、一時松村禎三に師事したほかは、ロックやジャズのグループに参加しながら独学で作曲を学びます。1981年に「朱鷺によせる哀歌」でデビュー。いわゆる「現代音楽」の非音楽的な傾向に反発した「世紀末抒情主義」を主唱し、5つの交響曲、5つの協奏曲、オーケストラのための<鳥の四部作>を始めとする室内楽作品、<モノドラマ>などの舞台作品、邦楽曲など多くの作品を発表
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