ヤイトスエッド 徳間文庫

吉村萬壱

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784198943530
ISBN 10 : 4198943532
フォーマット
出版社
発行年月
2018年05月
日本
追加情報
:
256p;15

内容詳細

作中登場する坂下宙ぅ吉の「三つ編み腋毛」を新たに収録した全七篇。淫靡な芳香を放つ狂気を描く、幻の短編集が待望の文庫化!

【著者紹介】
吉村萬壱 : 1961年、愛媛県松山市生まれ、大阪府枚方市育ち。京都教育大学卒業後、東京、大阪の高校、支援学校教諭を務めた後、専業作家に。2001年「クチュクチュバーン」で第92回文學界新人賞を受賞しデビュー。2003年「ハリガネムシ」で第129回芥川賞、2016年『臣女』で第22回島清恋愛文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ろくせい@やまもとかねよし さん

    本書を読了後、タイトルが「灸据えっど」であることを知ったことが個人的最もな発見。それまで気づかなかった関西出身である自身を恥じた。人間は生物であるが故、利己的でしかないことを、性や排泄など人間的タブーを用い表現していると感じた。また、人間に利他性など存在しないことを、同じ場面に遭遇しながら全く異なる人々の意識から明らかとする。登場するエキセントリックな人物には、小説内の非日常的な虚構だと理解する。一方、どこかで納得や共感する意識の存在を感じてしまう。人間はやはり生物学的ヒトなのだろう。

  • Akira さん

    ★★★☆ 吉村さん3作目。臣女のとんでもなさやボラード病のザワザワさとはまた違った感じだったけど色んな人種(?)が出てきて面白かった。型にハマりすぎてるのか、型すらないのか?距離が遠いのか、近すぎるのか?村田さんのような今村さんのような。B39と不浄道と三つ編み腋毛が良かった。いや、表題作とイナセと鹿の目もなかなか良かった(笑)人に勧め辛い本がまた増えた

  • Tαkαo Sαito さん

    これ書けるの吉村萬壱しかいないだろワロタ作品。結局何を読まされてたんだという疲労感笑。その中でもシュールで皮肉がきいてる不浄道の話が好きだった

  • 猫丸 さん

    どこまでふざけたら怒られるだろうと試すような作品集。しかし安定した着実な文章は現代作家の水準の遙かな高みにあり、作者がきちんと音読した上で推敲を重ねているのがよくわかる。文章を壊す際の匙加減も絶妙。ただ無意味な断片を並べるだけでなく、周到に意識的に違和感を醸成することに成功している。メッセージ性を回避する書き方をしているため、著者の真意など受け取りようがないが「ヤイトスエッド」「鹿の目」からはある種の価値意識が窺える気がする。ただし「てなこと言うとりますが」と即座に反転可能な形ではある。

  • 桜もち 太郎 さん

    う〜ん、村田紗耶香の書評本に紹介されていて読んだのだけれど、今一つだった。帯に「この本は変人に利く処方箋です」と会ったんだけれどね。利かなかったということは変人ではなかったということかな。それでも面白かったのは「鹿の目」だろうか。覗き見した彼女の内なる神、その正体が野口五郎だったこと。神が野口五郎だなんて、地下1メートルのコンクリートで埋められた浅い井戸のたとえが良かったかな。

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吉村萬壱

1961年、愛媛県松山市生まれ、大阪育ち。京都教育大学卒業後、東京、大阪の高校、支援学校教諭を務めた後、五十二歳で専業作家に。2001年「クチュクチュバーン」で第九二回文學界新人賞を受賞してデビュー。2003年「ハリガネムシ」で第一二九回芥川賞、2016年『臣女』で第二二回島清恋愛文学賞を受賞(本デ

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