「価格」を疑え なぜビールは値上がり続けるのか 中公新書ラクレ

吉川尚宏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121506221
ISBN 10 : 4121506227
フォーマット
出版社
発行年月
2018年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
222p;18

内容詳細

ビールにバター、地下鉄運賃、携帯電話料金―。需要と供給の関係なく決められている価格が日本にはあり、消費者が「高い」と感じるその裏には大きな力が関与していると著者は主張する。それはつまり「官製価格」だ。総務省有識者会議の構成員である著者は、官製価格化こそが市場からダイナミズムを奪い、経済の停滞を招く元凶と警鐘を鳴らす。官製春闘、官製相場。官製化から脱却しないかぎり、この先日本に成長は無い!

目次 : 第1章 なぜビールは値上がり続けるのか/ 第2章 バターはどこへ消えた?/ 第3章 なぜ鉄道運賃はややこしいままなのか/ 第4章 なぜ携帯電話代はもっと安くならないのか/ 第5章 電波の価格を「誰」が決めているのか/ 第6章 株価の「官製価格」化が招くもの/ 第7章 「官製価格」化し始めた賃金/ 第8章 誰が価格を歪めているのか

【著者紹介】
吉川尚宏 : 1963年、滋賀県生まれ。コンサルタント。A.T.カーニー・パートナー。京都大学工学部卒、京都大学大学院工学研究科修士課程修了、ジョージタウン大学大学院IEMBAプログラム修了(MBA)。野村総合研究所などを経て現職。専門分野は情報通信分野の産業分析、事業戦略、オペレーション戦略など。総務省情報通信審議会のほか、周波数オークションに関する懇談会等の構成員として政策提言を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • Kentaro さん

    ビールにバター、地下鉄運賃に携帯電話料金。これらはいずれも、需要と供給のバランスを無視した価格が設定され、一般の消費者はこれらの料金が高いと感じていたり、バターなどは何で毎年不足するのか本当の意味がわかっていない。 これらはすべて国の政策によって価格がコントロールされている。つまり、官製価格だ。 著者はこの官製価格こそが、市場からダイナミズムを奪い、経済の停滞を招く元凶であると警鐘を鳴らす。 いくら政治家が特定の産業を保護するために価格をコントロールしようと思っても上手く行くはずがないと言う主張である。

  • hk さん

    独善的で解りにくい書籍。というのも著者の主張はしっかりと述べられているのだが、その主張を裏付ける理路がどれも論理飛躍しているためだ。例えばビールの価格が値上がった理由として、著者は「政府がリベート制度(販売奨励金制度)に規制をかけたこと」を挙げている。しかしリベート制度への規制が値上がりにどのように影響したのか、そのメカニズムは粗雑で理解に苦しむ。読み手の興味は「政府の市場介入がどのようにして商品価格決定メカニズムに影響を与えているか?」だろう。それがあやふやなまま政府介入を批判しても説得力はゼロに近い。

  • 魚京童! さん

    官製価格がどうのこうのってずっと言ってたけどよくわからなかった。だからなんなの?ぜんぶ政府に任せようよ。1984でいいじゃん。難しいことはどうでもいいんだよ。っていえばいいじゃん。ぜんぶお任せするからいいようにやって。でいいじゃん。だからダメなんだと思う。でももうそんなことできないよね。一度やめてしまったら後戻りなんてできないのだ。今さら考えろって言われたって難しいよね。ひらがな多くするとバカっぽく見えて面白いよね。ときどき文字の入れ替えを入れて花束をにしたいよね。

  • 501 さん

    価格の成り立ちについて総合的な視点があればよかった。本書でいう"官製価格"にも理由があるだろうに、その背景についての言及は少なく、負の部分がつらつら並んでいて、結局どういうことなのかモヤモヤが残った。でも、なんで今の価格になっているのか、考えてみる良いきっかけにはなると思う。

  • まゆまゆ さん

    ビールや携帯電話、株価までに役所による官製価格が設定されている現状を紹介していく内容。政府によってできることは限られるという現実を直視し、ゲーム理論やマーケットデザインの専門家の意見を政策決定の場に反映させる必要性を説くが、まさにそのとおりと感じる。

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