戦争と国土 司馬遼太郎対話選集 6 文春文庫

司馬遼太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167663261
ISBN 10 : 4167663260
フォーマット
出版社
発行年月
2006年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,322p

内容詳細

司馬遼太郎がノモンハン事件の調査を始めたのは、彼自身が戦車兵であった経験に加え、貧弱な能力のままソ連軍と戦った日本軍の構造と関東軍参謀の行いに、近代日本の問題点が表れていると考えたからである。その致命的な弱点が変わっていないことを70年代以降の社会に読み取り、「日本人への遺言」を語り続けた8篇を収録。

目次 : ノモンハン、天皇、そして日本人(アルヴィン・D・クックス)/ 日本人と軍隊と天皇(大岡昇平)/ 「敗戦体験」から遺すべきもの(鶴見俊輔)/ 日本人の狂と死(鶴見俊輔)/ 日本の土地と農民について(野坂昭如)/ 現代資本主義を掘り崩す土地問題(松下幸之助)/ 土地は公有にすべきもの(ぬやま・ひろし)/ 日本人への遺言(田中直毅)

【著者紹介】
司馬遼太郎 : 大正12(1923)年、大阪市に生れる。大阪外国語学校蒙古語科卒業。昭和35年、「梟の城」で第42回直木賞受賞。41年、「竜馬がゆく」「国盗り物語」で菊池寛賞受賞。47年、「世に棲む日日」を中心にした作家活動で吉川英治文学賞受賞。51年、日本芸術院恩賜賞受賞。56年、日本芸術院会員。57年、「ひとびとの跫音」で読売文学賞受賞。58年、「歴史小説の革新」についての功績で朝日賞受賞。59年、「街道をゆく“南蛮のみち1”」で日本文学大賞受賞。62年、「ロシアについて」で読売文学賞受賞。63年、「韃靼疾風録」で大佛次郎賞受賞。平成3年、文化功労者。平成5年、文化勲章受章。平成8(1996)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • レアル さん

    戦争体験を持つ著者と対談者たちの戦争当時の日本の在り方だったり、またバブルという時代柄「土地」に関わる対談が多かった。<投資という危うさ&土地の公有化>という少し懐かしい気持ちで読んだ。いや、今の時代に読んでも十分通用するかもしれない。懐かしさの中に新鮮さを感じた土地問題対談がこの巻では印象深かった。

  • 優希 さん

    戦争と国土から日本人への遺言を語っているように思いました。

  • クラムボン さん

    第6巻のテーマは「戦争」と「土地問題」です。両者に共通点は無いのですが、穏やかな司馬さんが最高度に激高している所が、共通かも…。この二つの問題から「日本人の致命的な弱点」を炙り出す。「戦争」では、己の都合を大優先・リアリズムを排除・挙句に責任逃れをするエリート将校たちを炙り出す。「土地問題」では遅れてなるものかと我先にと熱狂する我々庶民を炙り出す。そしてこれらのことを猛省清算してきたのか? いや! どうもその様なことには、目をつぶる国民性であるらしいのだ…と推察しているようだ。

  • ナハチガル さん

    戦争についての3篇はそれぞれにおもしろく、土地についての4編は話に重複が多く、ちょっと退屈だった。いずれも小説に書かなかったようなことばかりだからか、いらだちや諦め、辛辣な言葉が散見され、読後感は小説のようにさわやかでも痛快でもないが、今読んでも十分考えさせられる。つまり問題は変わっていないという事か。「『逃れられない社会』。亡命もできなければ、捕虜にもなれない社会が、たしかに日本の中に存在しています」。「自他ともに加害者・被害者の一人二役を演じていて、電子レンジの中にいるみたいです」。A。

  • 時代 さん

    戦争と国土。七人との対談をまとめたもの。司馬さんが亡くなる直前の対談では日本の土地転がし問題を。国土は公有であるべきであり投機対象ではない。汗をかいて初めて資本主義だと。あっしにはもうお馴染みのフレーズとなりました△

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司馬遼太郎

1923(大正12)年、大阪に生まれ、大阪外語大学蒙古語学科を卒業。1959(昭和34)年『梟の城』により第42回直木賞を受賞。67年『殉死』により第9回毎日芸術賞、76年『空海の風景』など一連の歴史小説により第32回芸術院恩賜賞、82年『ひとびとの跫音』により第33回読売文学賞、83年「歴史小説の

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