アラビアの夜の種族 1 角川文庫

古川日出男

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784043636037
ISBN 10 : 4043636032
フォーマット
出版社
発行年月
2006年07月
日本
追加情報
:
15cm,277p

内容詳細

聖遷暦1213年。偽りの平穏に満ちたエジプト。迫り来るナポレオン艦隊、侵掠の凶兆に、迎え撃つ支配階級奴隷アイユーブの秘策はただひとつ、極上の献上品。それは読む者を破滅に導き、歴史を覆す書物、『災厄の書』―。アイユーブの術計は周到に準備される。権力者を眩惑し滅ぼす奔放な空想。物語は夜、密かにカイロの片隅で譚り書き綴られる。「妖術師アーダムはほんとうに醜い男でございました…」。驚異の物語、第一部。

【著者紹介】
古川日出男 : 1966年福島県生まれ。98年『13』でデビュー。01年『アラビアの夜の種族』(第55回日本推理作家協会賞及び第23回日本SF大賞受賞)。05年『ベルカ、吠えないのか?』(第133回直木賞候補)『LOVE』(第19回三島由紀夫賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    タイトルに魅かれてT〜V巻を一気に購入。第T巻を読み終えたところだが、早くも先行きへの不安が…。すなわち、1番いいのがタイトルで、2番目がジャケットのデザインということになりはしないかと。さて、物語は入れ子構造をとった、なかなかに凝ったものではある。外枠がナポレオン軍が迫り来るエジプトといった、佐藤亜紀の歴史小説を想起させるような構え。そして、内包されているのは『災厄の書』から「ゾハルの地下宮殿の物語」。全4夜のこの物語が第1巻の中核を成している。前半の語りこそは荘重なのだが、しだいに馬脚を現すのは⇒

  • 徒花 さん

    おもしろい。近代兵器を携えてフランスのナポレオンが攻め込もうとしているエジプトを舞台に、そのナポレオンに対抗する「災厄の書」を綴る夜の種族たちの物語。作中作という仕掛けがあることで、すんなりと現実世界から魔術が飛び交うファンタジーの世界に移行し、2つの世界を交互に行き来することで、次第に読者そのものを夢うつつの世界へといざなう。また、アラビアの世界という日本の読者にとってなじみが薄い設定でありながら、滑らかでどこかきざな日本語が読んでいて心地よい。そして邪神が意外とかわいいぞ。

  • 優希 さん

    面白かったです。本を開いた途端、アラビアの世界へと誘われました。誰に共感するとかはないのですが、そこにある空気感に引き込まれるのです。続きも読みます。

  • hit4papa さん

    ナポレオン・ボナパルトがエジプト侵攻に着手した頃。第三番目の権力者に愛でられた奴隷アイユーブは、ナポレオン艦隊を駆逐する奇策を主人に提案します。それは、読み手に破滅をもたらすという伝説の書物「災厄の書」を献上すること。アイユーブは、実在しない書をでっち上げるため、夜の種族たる語り部に、毎夜空前絶後の物語を紡がせます。第1巻は魔導士アーダムと蛇神をの愛憎劇が描かれています。書物の、書物による、書物のため物語。翻訳小説でありながら、著者らしいリズムと美しい日本語で彩られた奇書の開幕です。第2巻に続きます。

  • エドワード さん

    19世紀初頭のエジプト。オスマン帝国の属州である地にナポレオンの軍隊が迫る。知事の側近アイユーブは、読む者を狂気に導く<災厄の書>によって、恐るべき近代兵器を撃退することを計画する。かくして女語り部が世にも不思議な物語を語り、筆記者が文字に留める夜が始まった。第一部は「魔術師アーダムと邪神ジンニーアの物語」。人が魔術とともに生きていた遠い昔。アラビアはまさに戦国時代。月に照らされ、砂漠を行く隊商、蜃気楼の都市、悪徳の宮殿、地下の迷宮と物語はめぐる。全く新しいアラビアンナイトの始まりだ。

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人物・団体紹介

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古川日出男

1966年生まれ。98年『13』でデビュー。『アラビアの夜の種族』で日本推理作家協会賞、日本SF大賞、『LOVE』で三島賞、『女たち三百人の裏切りの書』で読売文学賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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