基本情報
内容詳細
見た事と見なかったはずの事との境が私にあってはとかく揺らぐ。あるいは、その境が揺らぐ時、何かを思い出しかけているような気分になる―空襲に怯え、敗戦の焼跡を走りまわった幼年期、文学との出会いと高度経済成長の時代、そして現在まで。老年と幼年、重なりゆく記憶の中に作家は何を読み、自身の創作をどう生きてきたのか。魂の往還から滲む深遠なる思考。
目次 : 1 半自叙伝(戦災下の幼年/ 闇市を走る子供たち/ 蒼い顔/ 雪の下で/ 道から逸れて/ 吉と凶と/ 魂の緒/ 老年)/ 2 創作ノート(初めの頃/ 駆出しの喘ぎ/ やや鬱の頃/ 場末の風/ 聖の祟り/ 厄年の頃/ 秋のあはれも身につかず)
【著者紹介】
古井由吉 : 1937年東京都生まれ。71年「杳子」で芥川賞、83年『槿』で谷崎潤一郎賞、87年「中山坂」(『眉雨』所収)で川端康成文学賞、90年『仮往生伝試文』で読売文学賞、97年『白髪の唄』で毎日芸術賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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keroppi さん
読了日:2021/01/21
やいっち さん
読了日:2020/04/02
Bartleby さん
読了日:2023/06/01
kri さん
読了日:2020/03/05
悠 さん
読了日:2017/03/20
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人物・団体紹介
古井由吉
1937年、東京生まれ。68年処女作「木曜日に」発表。71年「杳子」で芥川賞、80年『栖』で日本文学大賞、83年『槿』で谷崎潤一郎賞、87年「中山坂」で川端康成文学賞、90年『仮往生伝試文』で読売文学賞、97年『白髪の唄』で毎日芸術賞を受賞。2020年2月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲
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