異邦人

原田マハ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784569823812
ISBN 10 : 4569823815
フォーマット
出版社
発行年月
2015年02月
日本
追加情報
:
377p;20

内容詳細

一枚の絵が、ふたりの止まった時間を動かし始める。

 たかむら画廊の青年専務・篁一輝(たかむら・かずき)と結婚した有吉美術館の副館長・菜穂は、出産を控えて東京を離れ、京都に長期逗留していた。妊婦としての生活に鬱々とする菜穂だったが、気分転換に出かけた老舗の画廊で、一枚の絵に心を奪われる。画廊の奥で、強い磁力を放つその絵を描いたのは、まだ無名の若き女性画家。深く、冷たい瞳を持つ彼女は、声を失くしていた――。

 京都の移ろう四季を背景に描かれる、若き画家の才能をめぐる人々の「業」。

 『楽園のカンヴァス』の著者、新境地の衝撃作。

【著者紹介】
原田マハ : 1962年、東京都生まれ。関西学院大学文学部日本文学科、早稲田大学第二文学部美術史科卒業。伊藤忠商事、森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館に勤務ののち、2002年、フリーのキュレーターとして独立。05年、『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞。12年『楽園のカンヴァス』で第25回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • starbro さん

    最近、作品の幅を拡げている原田マハですが、矢張り美術系の小説は彼女の真骨頂です。370P一気読みしました。現代の小説ではありますが、今回は原田マハ版懐かしい「赤いシリーズ」と解釈しました。映像化も期待したいと思います。但し、311後でもセレブな生活をおくる人々は、東日本大震災の被災者に反感を買うかも知れません。

  • さてさて さん

    『芸術家の創った作品は永遠の時を生きる』、という作品の永遠性。そして『その誰かのもとでの役目を終えれば、次の誰かのもとへいく。そうやって、作品は永遠に伝えられ、はるかな時を生き延びるのだ』と書く原田さん。永遠の時を生きる絵画を人から人へと取り次いでいく画商という家業。そんな家業から見えてきた絵画にまつわるあんな側面、こんな側面を見ることのできるこの作品。後半のやや強引な上手投げ的展開による微妙な後味が少し気になりますが、それを超えて、絵画とそこに携わられる人々に対する興味がさらに増した、そんな作品でした。

  • ダイ@2019.11.2〜一時休止 さん

    原田さんらしい芸術系のお話。維持するのは難しいのでしょうけど両親や夫の行為に対する主人公の行動がメイン?。でも奇跡の人みたいに最後の展開が記載されないのは原田さん流?。面白かったけどチョットモヤモヤ。

  • 冴子 さん

    原田さんお得意の美術ミステリー。一気に読みきってしまった。東日本大震災をきっかけに京都と東京とに分かれて暮らすことになった夫婦に降りかかる幾つもの困難と出会いの果てに明らかになっていく事実。絵画関連の仕事ではこんな贅沢がまかり通るのか、とちょっとビックリ。素人ではなかなか覗き見ることのできない京都の奥深さを知って楽しめた。

  • Nobu A さん

    原田マハ著書12冊目。15年刊行。個人的には著者読了済著書中、最高傑作。まず、表外読みのタイトルが粋。予備知識なく、どのように体現されているのか頁を捲る。徐々に浮き彫りになる物語展開。登場人物の行動及び心理描写は抑え気味の原田マハ。本書は意外と比較的饒舌。キューレター経験者だからこそ描ける物語構成。この浮世離れした世界は一般人には理解し難いが、どこかで存在するのかなと思わせる筆致。何よりもそれを体感出来たことが僥倖。最後の〆は「枕草子」の一節。恐れ入る。正に芸術作品、いや小説。珠玉のエンターテイメント。

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人物・団体紹介

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原田マハ

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立、フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年「カフーを待ちわびて」で日本ラブストーリー大賞を受賞し、デビュー。12年『楽園のカンヴァス』(新潮社)で山本周五

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