暴力の日本史 ちくま文庫

南條範夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480431790
ISBN 10 : 4480431799
フォーマット
出版社
発行年月
2014年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
280p;15

内容詳細

古代から近世まで、上からの暴力は常に残忍酷薄な様相をもって、人々を苦しめてきた。それに対する庶民の暴力はいかに興り、そしていかに敗れてきたか。鮮やかに描く。

目次 : 第1章 古代―無暴力の時代(もの言わぬ庶民たち―偽籍・逃亡・浮浪/ 集団的意志表示のきざし―愁訴)/ 第2章 中世―爆発する庶民の暴力(組織的暴力の発生―正長の一揆・嘉吉の一揆/ はじめて権力を握った庶民―山城国一揆/ 暴力をささえた宗教―一向一揆)/ 第3章 近世前期―強大な支配者への反抗(中世的エネルギーの総決算―島原の乱/ 農民英雄の時代―代表越訴/ 領主に向けられたほこ先―惣百姓一揆)/ 第4章 近世後期―徳川幕府との対決(散発から連合へ―幕藩惣百姓一揆/ 公鮮たる武力闘争―三上騒動・武蔵大打ちこわし/ 利用された庶民のエネルギー―「ええじゃないか踊り」)

【著者紹介】
南條範夫 : 1908(明治41)年‐2004(平成16)年。東京生まれ。東京帝国大学法学部、同経済学部卒業。満鉄調査部ほかを経て、國學院大學教授となる。『週刊朝日』の懸賞小説に入選。1956年「燈台鬼」で直木賞を受賞。以降、時代小説、歴史小説を執筆。「残酷もの」などでブームを引き起こした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ウィズ さん

    日本が昔から現在に至るまで、如何に弱者に冷たい国であったのかを思い知らせてくれる一冊でした。

  • はふ さん

    10世紀以前の日本といえば、奈良時代や平安時代の頃の時代で、なんとなくのイメージとして、様々な和歌や遊びが生まれた、ほのぼのとしたものを思い浮かべるのではないだろうか。学校でもそのように教えられる。しかし、日本のこの時代は特に貧富の差が激しく、農民は生活がままならないほど困窮していた。このように、歴史は勝者である支配者側から語られる事が多い。本書では、今まで語られることの少なかった。被支配者側による、被害や抵抗の物語が描かれる。支配に抵抗するための暴力は正当化されるのか。本書を読んで是非一考して頂きたい。

  • tsubomi さん

    2016.03.12-05.11:史料の存在する範囲内で古代から近代までの日本における「下からの暴力」について。為政者に対して抑圧された民衆が貧窮や苛政に苦しみ、忍耐の限界を超えたときに起こる爆発的エネルギー。一定の成果を挙げたものや失敗に終わったものなど様々ですが、上に立つ者と社会の底辺にいる者との知恵の出し合いで社会が醸成されていくのだなあ、と改めて感じました。日本ではそれがまだ未熟な段階なのかもしれません。ところで青森県の飢饉のときの情景は想像を絶するものがありました。そして表紙の絵がインパクト大!

  • hikarunoir さん

    著者なりの作家的個性が柔軟な形で反映された、権力の民衆への圧政、対し民衆に肩入れする形で応じた被支配側の反逆の系譜が「暴力」を鍵に語られる。

  • ほしけも さん

    シグルイの原作本を探してたらこの本に出会いました。横暴な支配者に対する怒りがふつふつと煮えたぎるようです。 追い詰められた農民(非支配者)が反抗し、戦うも一時的な勝利を得られても結局潰されてしまう暗い敗北の歴史。リーダー的存在はすぐに腐敗して権力者側に…というのが切ないですね。ただ、巻末の解説なんか見るとちょっと盛ってるとは思う。まさかすべての農民が貧困にあえいでいて弱々しいわけでもすべてのお侍さんやなんかがいじわるでもないだろうからね。ゴリゴリの左側の人の厳しい視点ということで。

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人物・団体紹介

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南條範夫

明治41年(1908年)、東京・銀座に生まれる。代々医師の家の生まれ、東京大学法学部、経済学部を卒業。小説家のほかに経済学者の顔を持ち、長く大学で経済学の教鞭をとる。昭和31年「燈台鬼」で第三十五回直木賞を受賞。一躍人気作家となり、時代小説、歴史小説を執筆するようになる。デビュー作『出べそ物語』、『

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