「東京裁判」を読む 日経ビジネス人文庫

半藤一利

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784532196455
ISBN 10 : 4532196450
フォーマット
発行年月
2012年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
533p;15

内容詳細

第二次世界大戦の戦勝国が敗戦国・日本の戦犯を断罪した東京裁判は「文明の裁き」なのか?いまこそ感情論も政治的解釈も越えて、史実で史観のゆがみを正す時―判決後60年を経て遂に現れた原資料を3氏が徹底的に読み解く。

目次 : 序章 歴史の書庫としての東京裁判/ 第1章 基本文書を読む/ 第2章 検察側立証を読む/ 第3章 弁護側立証を読む/ 第4章 個人弁護と最終論告・弁論を読む/ 第5章 判決を読む/ 第6章 裁判文書余録

【著者紹介】
半藤一利 : 作家。1930年東京生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋に入社。『週刊文春』『文藝春秋』編集長、専務取締役を経て作家に。主著に『漱石先生ぞな、もし』(新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞)、『昭和史1926‐1945』『昭和史戦後篇1945‐1989』(毎日出版文化賞特別賞)など

保阪正康 : ノンフィクション作家。1939年北海道生まれ。同志社大学卒。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。『昭和史講座』刊行などの昭和史研究で第52回菊池寛賞受賞

井上亮 : 日本経済新聞社社会部編集委員。1961年大阪生まれ。関西学院大学卒。東京、大阪の社会部、長岡支局長などを経て現職。皇室と昭和史をテーマに取材を続ける。元宮内庁長官の残した「富田メモ」報道で2006年度新聞協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • おさむ さん

    昭和史の大家2人と富田メモ報道で新聞協会賞をとった日経新聞編集委員が、東京裁判の膨大な資料を読み込んで分析した力作。博学3人の鼎談がすこぶる面白い。判決は真珠湾攻撃の騙し討ちを認定していないこと、インドのパール判事は残虐行為は認定しながらも法理論として日本無罪を説いたことなどなど、知ってたようで知らなかった話も多数。とにかく戦争の大量な資料を廃棄した政府の責任は重大ですね。森友学園や加計学園の文書を巡るあるない論争を見ると、日本の行政や政治の無責任体質は何も変わっていないように感じます。やれやれ。

  • funuu さん

    爆撃機の搭乗員が落下傘で降りてきたどころを住民がよってたかって撲殺したケースがあるんです。アメリカは知っていたでしょうけれども、そういうことはこの裁判では追及していない。相手は町のオジサン連中ですからね。この裁判は「国民には責任がない」ということになっていますからね。この「国民には責任がない。彼らはだまされたんだ」が占領政策の基本。ブレークニー弁護士は原爆も批判している。東京裁判の最終論告の総分量は日本文で三千枚を超え、各検察官が読み上げるのに十四日を費やした。最終弁論は五千八百枚。読み上げるのに一カ月ほ

  • Mark さん

    随分時間がかかってしまった。歴史をどのように捉えるべきなのか、なかなか簡単に答えを出すことはできません。しかし、日本は戦争を経験して現在の今の日本があるのは間違いがない。当時の日本、そして国民は、間違いなくその当事者であったはずだ。私たちは、その現実を直視する必要があると強く感じました。

  • こまったまこ さん

    東京裁判で使用された様々な資料を検証し3人の専門家がそれについて討論する形式で非常に理解しやすかった。A級の表記は間違いでありA類もしくはイロハ表記にすべき(A級=極悪人という意味ではない)、真珠湾はだまし討ちではないとする判決が下った、弁護側の証拠資料はほとんど却下され「聞かなかったことにする」とまで言われた、逮捕者は多数いたが1回目の裁判に熱を入れ過ぎて2回目以降はやる気をなくして行われなかった為無罪になった人がいる、などかなりいい加減な裁判だったことが分かった。専門家による鼎談がかなり興味深かった。

  • ののまる さん

    難しかったけれど、鼎談のおかげでポイントがみえる。巻末に東條英機の日記が採録されているが、内容が腹立たしい。敗戦確定期においても、負けたのは日本兵の根性が足りないからだみたいなことヌケヌケと。重要文書を焼き捨ててしまったので、逆に裁判で証拠がなくて不利になるという。いまの日本政府も同じ事をしてるから、何にも体質変わってない。

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人物・団体紹介

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半藤一利

1930年、東京都生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋新社(現・文藝春秋)へ入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役を歴任。著書に『日本のいちばん長い日』、『漱石先生ぞな、もし』(新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞、以上文藝春秋)、『昭和史 1926‐1945』『昭和史

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