ショスタコーヴィチ 作曲家・人と作品

千葉潤

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784276221932
ISBN 10 : 4276221935
フォーマット
出版社
発行年月
2005年04月
日本
追加情報
:
18cm,242,28p

商品説明

2005年が没後30周年、2006年が生誕100年に当たる、20世紀ソヴィエト最大の作曲家ショスタコーヴィチの生涯を、作品それぞれの誕生風景を絡めつつ追った、読み応え十分な内容。革命を経て社会主義体制の確立へと向かったソヴィエトの激動期に、当局の厳しい批判を浴びながらも数々の名誉に彩られた称号を与えられ、国際的に第一級の名声を勝ち得ながらも作品自体の国内での上演は許可されないなど、矛盾に満ちた扱いを甘受せざるを得なかった作曲家は、激しく揺れ動く時代の渦の中で、生涯にわたって、自己の芸術の有りようを自らに問い続け、芸術と体制との相克にもがき続けた。その苦悩のはてに到達した複雑多重の内面は、これまでもさまざまな研究者によって解読が試みられてきたが、本書はそうした最新の研究をふまえて、人間ショスタコーヴィチの生き様を余すところなく活写し、作品の真価を問い直した、新時代の優れたショスタコーヴィチ評伝である。

内容詳細

目次 : ■【生涯篇】 / 幼少時代 1906‐1919 / 音楽院時代 1919‐1926 / 新たな出会い、新しい道 1926‐1931 / 運命のオペラ 1932‐1936 / 危機 1936‐1937 / 間奏曲 1938‐1940 / 戦争交響曲 1941‐1945 / ジダーノフシチナ 1946‐1953 / 雪解け 1953‐1958 / 「雪解け」の進展 1959‐1965 / 晩年の創作 1966‐1975 / 死後の評価 1975‐ / ■【作品篇】 / 交響曲/弦楽四重奏曲/オペラ / ■【資料篇】 / ジョスタコーヴィチ詳細年譜 / ジャンル別作品一覧 / 参考文献 / ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ / 〜20世紀ソヴィエトの激動の渦の中で、芸術と体制との相克に / もがきつつ、数々のユニークな傑作を世に問い続けた苦悩の / 作曲家−−−。その複雑多重な内面を果敢に掘り起こす、 / 会心の評伝!〜

【著者紹介】
千葉潤 : 1966年宮城県仙台市生まれ。東京芸術大学大学院音楽研究科音楽学専攻博士後期課程満期退学。1995年から1998年まで洗足学園大学音楽学部非常勤講師。1998年秋からモスクワに留学、1999年から2002年までモスクワ音楽院大学院音楽理論科に学び、2003年5月に同音楽院から芸術学カンディダート(Ph.D)を授与される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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 ショスタコーヴィチは、2006年に生誕100...

投稿日:2010/01/03 (日)

 ショスタコーヴィチは、2006年に生誕100周年を迎えたが、モーツァルト没後200年の陰で、一部のマニアを除きあまり日の目を見なかった。20世紀最大の作曲家であることは疑いないにも拘らず、その人生、全作品を見渡した客観的な評価は、まだ確立していないように思える。問題作「ショスタコーヴィチの証言」も、その著作が作曲者本人の言葉かどうかばかりが問題となり、内容の真実度、ショスタコーヴィチの本音かどうかの検証や議論は置き去りにされたままである。  その中にあって、この本は現時点で得られる資料から、客観的にショスタコーヴィチの全体像を描き出そうとした点で、大変な力作である。日本では交響曲ばかりが有名で取り上げられることが多いが、それ以外の分野の作品にも目を向け、ショスタコーヴィチの全体像を音楽作品から把握するための指南書として、大いに役立つと思う。

Tan2 さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しろみ さん

    ショスタコーヴィチ大好きなので。レポートの参考に読むつもりが一気読みしてしまった笑

  • okaka さん

    本音を言えない社会で生きるのは大変ですのう。

  • 伊達者 さん

    遅まきながら最近はまりつつあるショスタコーヴィチについて生涯を俯瞰するために通読。聞いた曲が彼の人生でどんな時期なのかを知ることはショスタコーヴィチでは特に重要だということが分る。学生時代に5番交響曲に単純に感動したけれども今聞くとそう単純な曲でもない。協奏曲についての解説がないのは残念。

  • ともさん さん

    曲の背景を学ぼうと改心しました。程よいボリュームのものを選びましたところ、割と淡々と書かれていまして、読みやすいのですが、よく聞く、明日銃殺されるかも、という緊迫感は伝わってこない気がしました。

  • psy さん

    大変面白くも興味深かったです。マクベス夫人を観に行くにあたって軽い予習用のつもりでしたが、アタリでした。他のも読んでみようかなあ、との気になります。

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千葉潤

1966年宮城県仙台市生まれ。東京芸術大学大学院音楽研究科音楽学専攻博士後期課程満期退学。1995年から1998年まで洗足学園大学音楽学部非常勤講師。1998年秋からモスクワに留学、1999年から2002年までモスクワ音楽院大学院音楽理論科に学び、2003年5月に同音楽院から芸術学カンディダート(P

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