新版 歎異抄 現代語訳付き 角川ソフィア文庫

千葉乗隆

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784043590018
ISBN 10 : 4043590016
フォーマット
出版社
発行年月
2001年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
親鸞 ,  
追加情報
:
15cm,158p

内容詳細

弥陀の本願は、罪悪深重・煩悩熾盛の衆生を救ってくださるため―親鸞没後、その教えにそむいた、さまざまな異説が発生し、信者を混乱におとしいれた状況を歎いた著者が、師匠親鸞の教えを正しく伝えるべく、直接見聞した親鸞の発言と行動を思い出しながら書き綴った『歎異抄』。日本仏教史の権威が、真の読み方を解き明かし、現代人のニーズに合わせた読みやすい現代語訳を付した決定版。

目次 : 竊廻愚案、粗勘古今/ 弥陀の誓願不思議に/ おのおのの、十余ヶ国の/ 善人なをもつて往生をとぐ/ 慈悲に聖道・浄土のかはりめ/ 親鸞は、父母の孝養のためとて/ 専修念仏のともがらの/ 念仏者は、無碍の一道なり/ 念仏は、行者のために/ 念仏まふしさふらへども/ 念仏には無義をもつて義とす〔ほか〕

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • びす男 さん

    信仰の本質を綴り、人間のちっぽけさを教えてくれる。一生の伴としたい本がまた増えた■司馬遼太郎も「無人島に持っていく本」に選んだらしい。確かに、真理に触れたような手応えが時々ある。面白い。本文、現代語訳、解説という構成も親切だった■浄土に行くために念仏を唱える――そこにも、「自力で」辿り着こうという傲慢が潜む。煩悩とは、なんと拭いがたいことか■悲惨な事件や事故が絶えない。思い通りにならない世の中で、自責や他責を咎めるだけでは少ししんどい。自分の到底及ばない力があると認めることが、心に余白を生むかもしれない。

  • 松本直哉 さん

    兎や羊の毛の先ほどの軽い罪さえも宿業によらないものはない。善行も同様。自分自身の自由な意志と決断に基づいてしているつもりの行為が実際はことごとく過去の宿業の結果ならば、自由意志などというのは幻でしかない。人間と行為を切り離して考える。その人が悪いのではなく、その行いが悪いのだから、悪行ゆえに人を責めることも、善行ゆえに人を誉めることも、意味がない。人間と行為を不可分に捉えるから迷いが生まれる。人が何を「する」かではなく、何で「ある」かを問うところに解決の糸口があるのかもしれない。

  • akihiko810/アカウント移行中 さん

    浄土真宗の唯円が、開祖であり師・親鸞の教えを正しく後世に伝えようと書き残した「歎異抄」。  友人たちとの仏教読書会で、半年〜1年かけて親鸞の著作と本作を輪読・精読した。「他力本願」と「悪人正機」で有名な「歎異抄」。ただ阿弥陀仏の本願に頼って念仏を唱えれば成仏できる、というのが「他力本願」、そして自分のやった善行によって往生しようとする行為(自力作善)のない凡夫(悪人)が往生できる、というのが「悪人正機」である。他力念仏によほどの信念があったのだと伺えた。

  • SOHSA さん

    《kindle》再読。ブッダが悟りを開いた後、1500年以上が過ぎた頃の日本での仏教は、ブッダ自身の教えとも初期仏教の教義とも異なり、別途の思想・宗教であるかのようだ。しかし、それを差し引いても日本人にはなぜか歎異抄の言葉が胸にしみわたる。日本の風土と日本人の気質が仏教をそのように変化させたのだろう。本書は現代語訳も添付され、現代人にもよくわかる内容となっている。親鸞の思想が噛み砕かれてよく理解できる。念仏を呪文化しないことが重要なように古典をよりよく理解するためには本書のような現代語訳が不可欠だと思う。

  • SOHSA さん

    《Kindle本》一見解りやすく、しかし難解の印象。救われようと思って行う行為は、すべて自力であって他力ではない。自力は阿弥陀仏の本願を疑うことであり正しい道ではないとの趣旨。しかし、ならば何故に念仏の必要が生じるのだろうか。そもそも阿弥陀仏の本願は、「摂取不捨」であり、「単におさめとるだけではなく、阿弥陀仏に背を向けて逃げようとする者を追いかけていって捕らえ、一度捕らえると決して見捨てない」というものならば、念仏はおろか阿弥陀仏を信じなくとも救われるのではないか。

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人物・団体紹介

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千葉乗隆

1921年、徳島県に生まれる。1944年、龍谷大学文学部国史学科を卒業。文学博士。龍谷大学教授、学長、本願寺史料研究所所長、相愛学園学園長など歴任。龍谷大学名誉教授、国際仏教文化協会理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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