戦後日本の安全保障 日米同盟、憲法9条からNSCまで 中公新書

千々和泰明

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121026972
ISBN 10 : 4121026977
フォーマット
出版社
発行年月
2022年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
279p;18

内容詳細

中国の台頭、アメリカの後退、そしてロシアの暴走。国際環境は厳しさを増し、日本が安全保障で果たすべき責任は重くなっている。しかし日本では憲法をはじめ、一度でき上がった独特な仕組みをなかなか変えられない。危機の時代にふさわしい防衛の姿とは。日米安保条約、憲法第9条、防衛大綱、ガイドライン、NSC(国家安全保障会議)という重要トピックの知られざる歴史をたどり、日本の安全保障の「常識」を問い直す。

目次 : 第1章 日米安保条約―極東地域に「開かれた」同盟/ 第2章 憲法第九条―「必要最小限の実力」を求めて/ 第3章 防衛大綱―基盤的防衛力構想という「意図せざる合意」/ 第4章 ガイドライン―地域のなかの指揮権調整問題/ 第5章 NSC―「司令塔」の奇妙な制度設計/ 終章 歴史に学ぶこれからの日本の安全保障

【著者紹介】
千々和泰明 : 1978年生まれ。福岡県出身。2001年、広島大学法学部卒業。07年、大阪大学大学院国際公共政策研究科博士課程修了。博士(国際公共政策)。ジョージ・ワシントン大学アジア研究センター留学、京都大学大学院法学研究科COE研究員、日本学術振興会特別研究員(PD)、防衛省防衛研究所教官、内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)付主査などを経て、13年より防衛省防衛研究所主任研究官。この間、コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。国際安全保障学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ばたやん@かみがた さん

    《「一国平和主義」という自縛自縄からの脱却》(1) 前著『戦争はいかに終結したか』で自由民主主義・国際平和への貢献に相応しい著作に贈られる「石橋湛山賞」に輝いた著者による日本の戦後安全保障の歴史を振り返り、そこからネックとなっているポイントを洗い出し提示していく著です。日米安保、憲法9条、防衛大綱、ガイドライン、NSC(国家安全保障会議)の5つのトピックスを挙げてそれぞれ考察して行きます。 (2) 全てのトピックスについて著者が共通して指摘する要素があります。(1/7)

  • skunk_c さん

    『戦争はいかに終結したか』が面白かったので手に取った。防衛省にお勤めであり、現実的な安全保障の視点から戦後の安全保障政策について、日米安保、憲法9条、防衛大綱、ガイドライン、NSCのテーマに沿って歴史的に解明していく。戦争直後、再軍備が認められた頃に旧軍人を排除するために作られた組織が後々まで影響を与えていたり、日本では1国主義的な安全保障感が強いが、日米安保にしても米韓の関係とリンクしているなど、新鮮な指摘が多かった。自衛隊が既成事実化し、相当な軍備を持つ今、安全保障を考えるひとつのきっかけになった。

  • とくけんちょ さん

    日本の安全保障の枠組みを一つ一つ段階を踏んで解説していく。安保条約、憲法、ガイドラインなど、それぞれの時代背景を語ることによって、その成り立ちがよく理解できる。すべて 理は、それ単体ではなく、多くの関連する事柄によってできている。物事の見方は一面的、近視眼的であってはならない。あらためて、歴史を学ぶことの大切さを感じた。当たり前だが、全ての国は自国第一主義であることを忘れてはならない。

  • とくけんちょ さん

    再読。やはり読みやすくてわかりやすい。ウクライナ、パレスチナと国連の機能不全と。日本人は変に真面目で、自ら作ったルールに縛られがち。これは自分自身にも言えることだが、ルールを守るためのルールにより自滅する。かつての総理ではないが、時にはぶっ壊すことも必要だ。有事には決断が何よりも大事。

  • Book & Travel さん

    参院選前から勉強のために読んでいたのだが、完読に時間が掛かってしまった。日本の安全保障について、日米安保、憲法9条、防衛大綱、ガイドライン、NSCの5つのポイントに分け、各々の成り立ちを辿り、問題点に迫っていく。詳しい分野では無いので難しい所もあったが、分かりやすく纏められていて興味深く読んだ。日米同盟が単なる二国間防衛では考えられないことや、集団的自衛権行使違憲論は50年代当時のその場しのぎの方策であったことなど、成る程と思う所が多く考えさせられる。解釈や位置付けが年月を経て複雑に絡まっていて、簡単に→

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