天鬼越 蓮丈那智フィールドファイル 5 新潮文庫

北森鴻

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101207254
ISBN 10 : 4101207259
フォーマット
出版社
発行年月
2016年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
382p;16

内容詳細

鬼無里が、消える…。民俗学者・蓮丈那智と助手の内藤三國は差出人不明のメールを受け取り、かつて訪れたH村に思いを馳せる。5年前、鬼の面をつけ、家々を練り歩く神事の最中、殺人事件が起きたのだった。誘われるようにふたたび向かった村では、ある女性が待っていた―。著者急逝から6年、残された2編と遺志を継いで書かれた4編を収録。歴史民俗ミステリ、堂々たる終幕!

【著者紹介】
北森鴻 : 1961‐2010。山口県生れ。フリーランスのライターとして活動する傍ら、1995(平成7)年に『狂乱廿四孝』で鮎川哲也賞を受賞しデビュー。’99年には短編連作『花の下にて春死なむ』で日本推理作家協会賞を受賞

浅野里沙子 : 東京都生れ。2009(平成21)年、『六道捌きの龍闇の仕置人無頼控』でデビュー。北森鴻氏とは公私におけるパートナーであった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 大阪魂 さん

    蓮杖那智シリーズ第5弾で最終巻!この本は北森さんが遺した短編2編とパートナー浅野さんが書かはった短編4編。第4弾の長編「邪馬台」は浅野さん書かはったとこから雰囲気かわった気がしたんやけど、この本はすっかり北森さんと一体化!那智先生と弟子・三國のかけあいも、補陀落渡海とか名張の蛭子神社近くのハマグリの夢の絵に隠された謎とか民俗学の蘊蓄も楽しませてもろた!これで北森さんの作品はほとんど読んだかなあ…ほんまどの本も楽しかった!あとがきで浅野さんゆうてはるとおり「北森鴻」ってミステリー作家おられたん忘れへん…合掌

  • 五右衛門 さん

    読了。北森人気蓮杖シリーズ最終巻でした。やっぱり面白かった。後書きにも有りましたが北森先生のプロットだけから作品に作り上げられたと。お見事です。この作家さんの気持ちを引き継いで完成させられたと。本当に惜しい作家さんでした。次も北森作品行きます。先日が御命日と。合掌。

  • HANA さん

    蓮丈那智シリーズ最終巻。架空の民俗行事が満載というスタイルは相変わらずで、読んでいてうれしくなってしまう。白眉は「補堕落」と「天鬼越」。前者は海上の密室という点でトリック自体には先行作品があるもののミステリ寄りで、後者は架空の行事を生かしている点でそれぞれ満足。北森自身が書いた「鬼無里」と「奇偶論」は前者はある時代を生かした内容とアリバイのトリックが良かったものの、後者は事件が目の前を通り過ぎていったというあっさり風味でちょっと不満。歳民俗学は好きなんだけど。ともあれ衣鉢を継いだもう一人の著者に感謝です。

  • yu さん

    読了。 北森さんの作品を引き継ぐということは、相当なプレッシャーがあったと思う。北森さんファンからは、少なからずそれをよしと思わない方々が出てくると想像がつく。そういった方々は、絶対に北森さん作風との違いを荒探しするだろう。そんな中でも、新たに作品を作って刊行に至った経緯にただただ感服。 蓮丈那智の新しい作品を読めないかと思うと残念でならない。

  • みや さん

    北森先生が書かれた短編2作、テレビドラマ用のプロットを浅野先生が引き継いで小説にした短編1作、新しく書き下ろされた短編3作収録。長編を楽しんだ後だと少し物足りないが、軽さを武器とした短編もあり、私は充分に満足できた。「奇偶論」特に好き。前作で書かれていた三國くんの市民講座での話。朗らかな雰囲気と街に潜む記号という親しみやすいテーマで、那智シリーズが持つ魅力の幅広さを改めて感じられた。「補堕落」と「天鬼越」では、地域の伝統儀式が殺人事件で巧みに利用されており、お手本のような民俗学ミステリを味わえて嬉しい。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品