北條民雄 小説随筆書簡集 講談社文芸文庫

北條民雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062902892
ISBN 10 : 4062902893
フォーマット
出版社
発行年月
2015年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
648p;16

内容詳細

ハンセン(癩)病院で重病者の姿に慄然とした主人公は、生命を根源から問う壮絶な一夜を過ごす(「いのちの初夜」)。当時は不治とされたハンセン病を一八歳で発病した著者は、夭逝するまでの数年間に、「間木老人」「癩院受胎」「癩家族」などを次々に発表、文学界に衝撃を与えた。その作品群と、彼を高く評価し支え続けた川端康成らとの書簡を収録。死に直面する極限状況で創作と格闘した天才の、魂の軌跡。

【著者紹介】
北條民雄 : 1914・9・22〜1937・12・5。小説家。陸軍経理部の父の赴任地だった京城で生まれ、両親の郷里の徳島県那賀郡で育つ。高等小学校を卒業後、14歳で上京、日本橋の薬品問屋に住み込みで働きながら、法政中学夜間部などで学ぶ。18歳でハンセン病(癩病)発病の診断を受け、数ヵ月前に結婚した親戚の娘と破婚、東京府北多摩郡の全生病院で療養生活に入る。入院中の20歳、小説「間木老人」を川端康成に送り、高い評価と激励を受け、「文學界」に掲載される。結核を患い23歳で死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ウイロウ さん

    ここに描かれたハンセン病患者たちの運命は苛酷きわまりないものですが、それを見つめる作者のまなざしはむしろ冷静。また、その小説は常に自身や周囲の人間の病いに材を取っていながら、作品ごとに新たなチャレンジをしていることもよく解ります。驚くべく強靭な精神です。川端康成宛書簡からは、文学への飽くなき情熱、というより文学に縋りつくしかなかった北條の切実な思いが痛いほど伝わってきて胸を打たれます。有名な「いのちの初夜」だけではありません。病者の絶望に貫かれた言葉によって人生観を烈しく揺さぶられるような読書体験でした。

  • 水無月 さん

    壮絶な病症を描写し、それを日常としながら日々を当たり前の様に過ごす人々。そこには笑いがあり、子供の誕生に喜び、些細なことで喧嘩し、人を愛する姿がある。身体が徐々に崩れていく、その恐ろしさを目の当たりにしながら、敢えて生きる事を選ぶ。崇高とは言いたくない。何か違う。逞しさだろうか…。病の当事者が描写する苦悩や叫びに価値があるのも確かと思うが、これを癩文学と言う言葉で括ってしまうのは、著者に失礼な気がしてならない。

  • geromichi さん

    ハンセン病に罹患し若くして逝去したものの、川端康成の手引きで生前世に出た北条民雄の作品集です。堀江敏幸さんが選ぶ講談社文芸文庫この5冊だか6冊に選ばれていたのがきっかけで手に取りました。小説の舞台は作者が最期を過ごした隔離病棟がメインで、緊迫感や迫力を感じさせます。いやこの7冊だったか。それもわからなくなるくらいエネルギーがすごい本でした。

  • くまこ さん

    昭和の短篇集で読んだ『いのちの初夜』がとても素晴らしかったのでこちらも読んでみたのだが面白かった。

  • 津野1号 さん

    短い人生、色々書いたね。

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