女帝と詩人 岩波現代文庫

北山茂夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784006000202
ISBN 10 : 4006000200
フォーマット
出版社
発行年月
2000年07月
日本
追加情報
:
15cm,287p

内容詳細

血族相食む凄惨な壬申の乱に勝利した天武、持統天皇の時代。日本の律令国家の本質と万葉の世紀の頂点をなす白鳳文化とは何か。階級闘争の先鋭な発現としての古代内乱史の研究と万葉集の独自な解釈を基底にして、持統天皇と宮廷詩人柿本人麻呂の個性までが再現された孤高の歴史家の魅力あふれる歴史叙述の雄編。

目次 : 万葉の盛期としての白鳳/ 持統天皇論―藤原宮時代の政治と思想との連関において(運命の星/ 叛乱の謀議/ 天武朝における共治体制/ 大津皇子の変/ 天武天皇の殯の儀/ 草壁太子の死 ほか)/ 女帝と詩人―「近江の荒れたる都を過ぎし時」の作の成立事情について

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 翔亀 さん

    【持統2】天皇一般という抽象でなく、生ける天皇たちの歴史的個性を叙述しようとする北山が持統女帝をどう描いたか。内容は直木【持統1】とほぼ同じ(というか直木が北山の説に従っている)だが、躍動感あふれる筆致だ。大津皇子の変は、古代文明がもたらした必然の悪に自己を委ねるより他なかった持統が、自らの腹を痛めた子(草壁)を皇位につける為の「近親謀殺」であり、「血に呪われて生きてきたのだ」。一方で現人神として描写し、一方では人間的な煩悩と憂愁を万葉集の長歌の中に読みとる。小説的面白さがある。しかし、、、【持統3】へ

  • 邑尾端子 さん

    古代王権の極盛期と呼ばれる白鳳期の政治と文化ついて、その時代に君臨した女帝・持統天皇と、彼女に近侍した宮廷詩人・柿本人麻呂の二人に着目して鮮やかに描き出す一冊。筆者は言わずと知れた古代史研究の大家、つまり史学者であるが、本書は専門書的ではなく、むしろ小説的な迫力ある筆致である。僅かな史料しかない古代史において、歴史人物の個性や心情まで暴きだそうとするならば、史学者もある種の「小説家」にならなくてはならない、そういうことだろか。(※ 誤解を与えそうな表現だが断じて嫌味ではない。本書は良書だと思う)

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北山茂夫

1909年生まれ。歴史学者。東京大学文学部卒業。1984年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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