加藤陽子(日本近代史)

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戦争と日本人 テロリズムの子どもたちへ 角川oneテーマ21

加藤陽子(日本近代史)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784047102729
ISBN 10 : 4047102725
フォーマット
出版社
発行年月
2011年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
18cm,236p

内容詳細

西南戦争から徴兵制、昭和天皇論、尖閣問題までを取り上げた、高校生から読める日本近現代史入門。気鋭の歴史学者と練達のジャーナリストが、乱世の時代を冷静に見定めるヒントを伝授する。

【著者紹介】
加藤陽子 (書籍) : 1960年、埼玉県生まれ。東京大学大学院博士課程修了(国史学)。山梨大学助教授、スタンフォード大学フーバー研究所訪問研究員などを経て、2009年より東京大学大学院人文社会系研究科教授。専攻は日本近代史。著書に、『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(朝日出版社、第9回小林秀雄賞受賞)など多数

佐高信 : 1945年、山形県酒田市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。高校教師、経済雑誌編集長を経て、82年に独立。執筆活動を開始し、評論家として活躍中。反権力を貫き、権威に寄り添う政治家・文化人を一刀両断に切り捨てる明快にして辛口の評論には定評がある。「週刊金曜日」編集委員も務める。「憲法行脚の会」呼びかけ人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • もりくに さん

    対談のねらいを、日本近現代史研究者の加藤陽子さんは、今の日本を考える時、落語の熊さん達のようなお気楽でアナーキーな面や、米英を警戒させる程巧妙な外交交渉を行える面など、多様な日本人像を考慮する必要性を力説する。「清く正しく美しい」日本人像を見たい心性の追及も。更に過去の日本人はこうであって欲しいとの、生きている側の「勝手な都合」で歴史を見てはならないと、厳しく指摘する。タイトルの副題の「子どもたち」は未青年だけではなく、義憤や短慮から、暗殺・テロ・クーデターを引き起こす、その「気性」のありかを指している。

  • りー さん

    戦争は軍部が主導したもので、国民は巻き込まれた被害者である、という戦後の感覚は正しいのか?という視点で太平洋戦争を見る対談。特に婦人を中心に組織された「処女会」「国防婦人会」は、社会的に抑圧された女性からの脱却を組織の力を借りて成し、構成員はそれを誇りに思っていた。自己実現としての戦争賛美があったことから目を反らしてはいけない。巧妙に張り巡らされたマインドコントロールの中で熱狂していた方が楽だったのだ。現在の日本と比べながら戦争を考える対談本だった。

  • 昭和っ子 さん

    「歴史の転換点を巡らせるのはいつだって「子供」なんですね」「子供」とは年齢ではなく、無鉄砲無分別、という意味を含む。老獪な政治家であった原敬が19歳の鉄道技師に暗殺されて、軍部によるファシズムに利いていた歯止めがなくなったという。事件前に犯人が触れていた報道は、原率いる政友会にまつわる賄賂疑惑。報道により「みんながさぁっと一色に染まって攻撃性を発揮する」「なぜ人はある種の短絡的ファシズムに惹かれてしまうのか」「太平洋戦争は日本人の総力戦だったのに、なぜ人々に「だまされた被害者」という意識が残るのか」

  • irom さん

    「みんな等しく不幸でないと許せない」(=不幸の均霑)は確かに意識して否定していかなければと思う。 引用の引用になってしまうけれど、兵士が慰問袋に入れていた小学生からの手紙を紹介するくだりを読んで衝撃というか、怒りとやりきれない悲しみでいっぱいになった。

  • takizawa さん

    歴史を紐解くことで現代日本の構造や問題点が浮かび上がってくることが実感できる対談になっている。中国外交の成熟性を強調する,小沢一郎を持ち上げ菅直人を批判する,という方向でのお話。丁寧に前提知識や問題関心の確認をする形式の本ではないので両氏の著作を丹念に読んでいる人向けかと。興味深いと思ったのは,徴兵制の兵役免除規定が撤廃されていく過程を例に出して「不幸の均てん」という加藤先生の造語が紹介されている箇所。他人の幸せを妬んでしまう人間の心理を利用する統治には注意しないといけない。

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