国民国家と戦争 挫折の日本近代史 角川選書

加藤聖文

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784047035850
ISBN 10 : 4047035858
フォーマット
出版社
発行年月
2017年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
224p;19

内容詳細

開国から明治維新の近代国家創設、日清・日露戦争を経て植民地帝国への拡大、満洲事変から日中戦争、第二次世界大戦敗北による帝国崩壊まで…。日本は、アメリカ・フランスのような理念型ではなく、民族型の国民国家を形成し、天皇中心の国体に収斂してしまった。国民による戦争への積極的な関わりにも注目。「国民」をキーワードに、日本近代史を解明し、単純な支配・被支配関係ではない国民国家・日本の実像に迫る。

目次 : 序章 国民国家日本を考える/ 第1章 明治維新と「国民」創りの始まり/ 第2章 創り出される「国民」意識/ 第3章 多様化する国民国家と新しい「国民」/ 第4章 変容する国民国家/ 終章 「国民国家」の創り直し

【著者紹介】
加藤聖文 : 1966年愛知県生。早稲田大学社会科学部卒業後、大和証券に勤め、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。人間文化研究機構国文学研究資料館准教授。日本近現代史・東アジア国際関係史・アーカイブズ(歴史記録)学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • coolflat さん

    近代日本国家の成り立ちがよくわかる。22頁。日本の国民国家を考える上で「天皇」の存在は無視することはできない。国民国家はそもそも人工的に創られたものであるため、構成員である国民に一体感をもたらす接着剤のようなものが必要である。国王という具体的な存在を排除して国民国家を創り上げたフランスやそもそも統合の象徴が存在しないアメリカの場合、「自由・平等・友愛」といった抽象的な建国理念を共有することで「国民」という自覚を生み出し、これが国民国家を支える基盤となる。

  • skunk_c さん

    明治維新〜アジア・太平洋戦争の敗戦という日本近代史を、「国民」の創成と、国家の国民を統制しようとする意思と、国民が国家を制御しようとする意思の緊張関係を主軸にして論じる。著者自身が「高校教科書程度の内容」と認め、また実証研究ではなく、前述のような視点から歴史を語り直したもののため、実証的な内容を期待すると外れ。しかし一部記述の粗さは見られるが、身分の解消、軍隊と国民意識、天皇のあり方、植民地と他民族化の進展などを「国民」という視角から整理し直す意図は成功している。簡明な記述で日本近代史入門に良い1冊。

  • 在日宇宙人 さん

    本編はおもしろかったのに、どこか大衆蔑視の雰囲気漂う「むすびにかえて」。

  • onepei さん

    「国民」とはなんとも得体のしれないもの。

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