グローバル人材とは誰か 若者の海外経験の意味を問う

加藤恵津子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784787233974
ISBN 10 : 4787233971
フォーマット
出版社
発行年月
2016年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
318p;19

内容詳細

留学をはじめ海外で生活する若者は多いのにもかかわらず、「若者は内向きだ」という前提で行政や企業が強く求める「グローバル人材」とはいったい誰なのか。インターネット調査とフィールドワークを組み合わせて、「普通の若者」にとっての海外経験の意味をすくい取り、「グローバル人材」という特権的な人材層の育成だけに目を向けるのではなく、若者のキャリア形成の多様性を確保する必要性を指摘する。

目次 : 第1部 若者は「内向き」か?―インターネット調査からみる若者の海外経験と人生(若者にとっての海外経験)/ 第2部 「外」に向かう人びと―フィールドワークからみる若者の海外経験と人生(「自分探し移民」オーストラリア、カナダ―「あれもこれも」の魅惑と困惑/ 「自分探し移民」と「グローバル人材」―“自分”と“企業”をめぐるジェンダー・階層/ 「グローバル市民」のスゝメ―帰国者も、移民も、移動者も)

【著者紹介】
加藤恵津子 : 1965年、埼玉県生まれ。国際基督教大学教授。専攻は文化人類学、ジェンダー研究

久木元真吾 : 1970年、神奈川県生まれ。公益財団法人家計経済研究所次席研究員。専攻は若者の社会学、比較社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ジュリアンヌ さん

    ゼミ文献。グローバル人材について、というよりは、若者論。就職活動中に読んだので、「自分探し」、「やりたいこと」、「就職活動で失敗して海外に来た」というワードがグサグサ刺さった。結局は、日本の卒業して企業に勤める道だけじゃないよ、ということ?

  • Mc6ρ助 さん

    今の若者たちが持つ閉塞感を長期海外滞在者の研究、ヒアリングによってあぶり出す。それは日本社会、労働、ジェンダーを論じ、さらには、西洋的「主体としての我」と仏教的「関係性の中に生きる己」という哲学的考察におよぶ。『ジェンダーカテゴリーとは、正確には・・<男>対<NOT男>、つまり「男」が先に輪郭づけられ、・・だとすれば、前出の三人は<NOT男>を選んでいる。・・「企業的男らしさ」のだなかにいる人びとからすれば、先の三人は「男として終わっている」かもしれな(p199)』「我」を選ぶ結論は受け入れがたいが良書。

  • つかぬ間の休息 さん

    巷や私自身の職場でも話題となるグローバル人材について、男性正社員の無制限な労働を「規範的」なものとするシステムの中で定義されているものと指摘しており、非常に新鮮。そうしたシステムから周辺化される女性・縛られる男性のどちらにとっても、考えさせられる内容だった。

  • ゆ さん

    ジェンダー/移民/キャリア/言語とか色々な面から語られていて面白かった。「グローバル人材」て大抵男・日本企業に勤めるサラリーマンで駐在を厭わない人ていう考えがなるほどな〜て思うし「日本=企業」として捉えていて企業文化を外れた人はいくら海外に出ていても所謂「グローバル人材」にはならない。じゃあなんなんていうとglobal citizenとかcosmopolitan 。

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