ポッカリあいた心の穴を少しずつ埋めてゆくんだ

加藤典洋

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784906681143
ISBN 10 : 490668114X
フォーマット
出版社
発行年月
2002年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19cm,285p

内容詳細

9.11以後の空を飛ぶ。「この世界」がさしだす問いに、「日常の生の感覚」から向きあう。書き下し・未発表論考を含む著者21世紀初の評論集。

目次 : 「ポッカリあいた心の穴」―九月十一日以後の世界の、はじめに/ 1 浮遊(オンとオフ/ 小泉首相に欠けているもの/ 外から見れば「不動の日本」―歴史教科書の問題 ほか)/ 2 俯瞰(「ねじれ」の説/ 世界市民のメンバーシップ/ 『敗戦後論』をめぐるQ&A ほか)/ 3 着地(受賞の言葉―伊藤整文学賞の受賞に際して/ 文芸批評・文学研究・国語授業/ 言葉と、移植患者の身体と ほか)

【著者紹介】
加藤典洋 : 1948年、山形県生まれ。東京大学文学部卒。国立国会図書館勤務を経て、現在、明治学院大学国際学部教授、文芸評論家。主な著書に、『敗戦後論』(第九回伊藤整文学賞受賞)、『言語表現法講義』(第十回新潮学芸賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ころこ さん

    『敗戦後論』の後、新聞、雑誌に寄稿した短文の集積です。「文芸評論というのは、突きつめれば、作品を読めるかどうか、である。何の知識もいらない、またそういうものが何の役にも立たない。未知のものとして現れる作品を前に、ただその力を衆目の前で問われる。わたしには同じプレーヤーとしての連帯感があった。」著者に対する追悼文を読んだ上で、著者の江藤淳に対する追悼文を読むことになり、読むことで引き継がれていくことの感触が残ります。文章の多くは『敗戦後論』に関してのものであり、「ねじれ」といっている以上、単一の論として読ん

  • ザフー さん

    熟読したわけではないので早計なのはわかっていますが、ある類推にとらわれてしまっています。加藤典洋を読むのは初めてですが『敗戦後論』発表直後の、この「ポッカリあいた心の穴を少しずつ埋めてゆくんだ」という題はフィッシュマンズの後期の名盤『宇宙・日本・世田谷』のなじんだ歌詞の一節です。しかし、本の終始を読みかじって思い出されたのは、むしろ「ひこうき」というこのバンドのデヴュー曲でした。いま曲を確認しようとYoutubeで初めてこの曲のPVを見たのですが‥‥佐藤自身によるアニメーションが激しく本書と重なりました。

  • ザフー さん

    戦争反対が叫ばれる中、腑に落ちる言葉が得られない窒息感の中で、少し呼吸をもらう冒頭の書き下ろしだった。同時多発テロ時の言説下でイランの映画監督の言葉に感じた安堵を素に、戦時下の言説の構造を、内在と関係、一階/二階/地下の図式に解くそれは分かりやすく、思考の手本になる。本書は『敗戦後論』のあとの輻輳的まとめの一冊で主著を含めた著者に入っていくよい予習になった。文芸評論は突きつめれば作品を読めるかどうかであり知識はむしろ無用という徒手空拳な姿勢の反面に、批評のために批評をこねるような文への払拭と自戒も感じる。

  • hiratax さん

    (2005)タイトルはフィッシュマンズの歌詞より。

  • 桜井晴也 さん

    おもしろいよう

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人物・団体紹介

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加藤典洋

1948・4・1〜2019・5・16。文芸評論家。山形県生まれ。1972年、東京大学文学部仏文科卒。国立国会図書館勤務、明治学院大学教授、早稲田大学教授を経て、2014年、同大学名誉教授。1985年、最初の評論集『アメリカの影』刊行。97年、『言語表現法講義』で新潮学芸賞、98年、『敗戦後論』で伊藤

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