トオリヌケ キンシ

加納朋子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163901459
ISBN 10 : 4163901450
フォーマット
出版社
発行年月
2014年10月
日本
追加情報
:
254p;20

内容詳細

最後にもう一つ、呪いをかけるね。『あなたのことが、大好きです』ひきこもった部屋で俺が聞いた彼女の告白は、「夢」なのだろうか。不平等で不合理に満ちた世界に訪れる、六つの奇跡の物語。

【著者紹介】
加納朋子 : 昭和41(1966)年、福岡県北九州市生まれ。文教大学女子短期大学部卒業後、化学メーカーに勤務。平成4年、「ななつのこ」で第3回鮎川哲也賞受賞。平成6年発表の短編「ガラスの麒麟」で、第48回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)受賞。平成7年に退社して作家専業となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 風眠 さん

    現実がどんなに困難でも、哀しみや欠損を抱えていても。それでも人は、希望というその先へと踏み出せる生命がある。物語の「起」と「結」がぐるりと反転するように変わり、あぁそうだったのか・・・と、じわっと眼の奥が滲むような読後感。ファンタジーのようでいて、ちゃんと現実とつながっている6篇の物語の中には、「私」という自分自身がどこかにいるようで、どの物語も心が痛くて、どの物語も愛おしい。不平等で不合理な世界でも「あなたの人生を、せいいっぱい生きて」と言い遺した少女の言葉は生命そのもの。心強く背中を押された気がした。

  • barabara さん

    表題作が静かに心に残る。先日「無菌病棟」を読んだばかりで思うところはあったが、またこの様な加納節を読めた幸せ。完

  • いつでも母さん さん

    場面緘黙症・共感覚・脳腫瘍後遺症・相貌失認と醜形恐怖症・脳梗塞後遺症の半側空間無視そして、悪夢障害の明晰夢・・の6作からなる短編集。面白かったと言っていいのか?だが加納さんの言葉で紡いでくれたんだよね。それぞれの作品に胸がチクっとさせられて読了。生きるって、辛いことが多くダメージを受けるけれど、だからその中でちょっとの幸せを感じられたら とてもとても嬉しいんだ。最後の作品の『最後の恋文』あなたは誰に残しますか?こんな『呪い』ならかけられても私は本望だよ。夢でも、あ・い・た・いよ私。

  • ダイ@2019.11.2〜一時休止 さん

    短編集。相貌失認と座敷童の話が良かった。でも最後の話が訳わからんと思いながら読み進めて最後に涙させられるとは思わなかった。

  • *すずらん* さん

    目が視えない人にホントの事が視える様に、耳が聴こえない人にホントの事が聴こえる様に、口がきけない人がホントの事を伝えてくれる様に…人間の可能性を信じさせてくれる作品でした。困難な中でも、神様は必ず私達に細やかなプレゼントを用意してくれています。開ける鍵はただ一つ。人が人を想う気持ち。だから一人では開けられない。貴方が必要。私も誰かのお手伝いができるかな?この作品は、闘病を潜り抜けてきた加納さんだからこそ描けた作品だと思います。トオリヌケキンシと言われても足を踏み出す様な強さが、加納さんに加わった気がします

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

加納朋子

1966年福岡県生まれ。文教大学女子短期大学部卒。92年『ななつのこ』で第三回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。95年「ガラスの麒麟」で第四十八回日本推理作家協会賞を、2008年『レインレイン・ボウ』で第一回京都水無月大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品