加古里子 (かこさとし)

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未来のだるまちゃんへ 文春文庫

加古里子 (かこさとし)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167907587
ISBN 10 : 4167907585
フォーマット
出版社
発行年月
2016年12月
日本
追加情報
:
269p;16

内容詳細

『だるまちゃんとてんぐちゃん』など数多の人気絵本を世に送り出してきた著者。19歳で敗戦を迎え、態度を変えた大人に失望した著者は「子供達のために役に立ちたい」と、セツルメント活動に励むようになる。そこでは、絵本創作の原点となる子供達との出会いがあった。全ての親子へ贈る、希望のメッセージ。

目次 : 第1章 僕が子どもだった頃(子どもたちが先生だった/ だるまちゃんには子どもたちの姿が宿っている ほか)/ 第2章 大人と子どものあいだ(飛行機乗りになりたかった/ 声の音楽と中村草田男先生のこと ほか)/ 第3章 大切なことは、すべて子どもたちに教わった―セツルメントの子どもたち(セツルメントの子どもたち/ 子どもは鋭い観察者 ほか)/ 第4章 人間対人間の勝負―絵本作家として(紙芝居だった『どろぼうがっこう』/ 人間はみんなプチ悪 ほか)/ 第5章 これからを生きる子どもたちへ(四十年ぶりの続編/ この世界の端っこで ほか)

【著者紹介】
かこさとし : 絵本作家、児童文化研究者。1926年福井県生まれ。東京大学工学部応用化学科卒。工学博士。技術士(化学)。大学卒業後は民間企業の研究所に勤務しながら、セツルメント活動に従事。子ども会で紙芝居や幻灯などの作品を作り、59年『だむのおじさんたち』で絵本作家の道へ。科学絵本も多く手がけ、作品数は600点以上にのぼる。2008年菊池寛賞、2009年日本化学会より特別功労賞受賞。2013年福井県越前市に「かこさとし ふるさと絵本『〓(らく)』」が開館した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • mukimi さん

    子供の頃大のお気に入りで全ページ覚えているくらいの「だるまちゃんと天狗ちゃん」の作者の自叙伝、誕生日に母が贈ってくれた。人間の表も裏も知らなければ子供達に届くものは作れないと、会社員と絵本作家の二足の草鞋を履きながら、ビジネスのためでも学問のためでもなく純粋に子供という生き物を愛し自身の体で子供たちと交流し観察し、純粋無垢の天使でもなければ未発達な生き物でもない子供たちに響くものを探し描き続けた著者の生み出したものだから何十年の時を経て子供達の心を掴み続けるんだな…。著者の絵本を我が子にも読み聞かせたい。

  • あも さん

    なんて優しい語り口なんだろう。文は人なりという言葉を実感する。かこさんがどれ程の強い想いを持ってこどもたちの為に絵本を描き続けていたのか。自然に囲まれた幼少期から敗戦を経て、生きる意味を求めた数十年の人生が易しくて優しい、そして心に響く言葉で届けられる。幼い頃大好きだったあの頁は目を瞑ればすぐ思い浮かべることができる。大人になった今だから、彼の気持ちを受け取ることができたと思う。あなたがいつもの書店を次に訪れるとき彼の追悼コーナーがあるかもしれない。そこに本書があったなら、序文だけでいいから読んでみて。

  • ふう さん

    からすさん・だるまちゃん・どろぼうがっこう…子や孫に何回読んであげたことか。愛されるたくさんの作品が生まれるまでの、加古さんの生い立ち、出会った人々、そして子どものすばらしさについて深く温かい思いが綴られています。戦後の、自分を含めた大人への失望。未来を託せるのは子どもだけだと、何年も考察を重ねて絵本作りに取り組む姿に、穏やかな風貌の内に秘めた信念の強さを感じました。大人の責任も。もう新しい作品に合えないのは残念ですが、生み出された作品はいつまでも子どもたちの心に喜びを運んでくれることでしょう。

  • へくとぱすかる さん

    絵本作家、という一言で語ってはもったいない。90年間をふりかえっての自伝は抜群におもしろく、そして子どもから青年期までの戦争の時代が重くひびく。そして人生、何があるかわからない。基本的に理工系の人でありながら、多くの子どもたちと接する活動の中で、絵本を描く仕事をひきうけ、それでも会社勤めを続ける。子どもたちとの活動も継続する。何と90年代までというから、ほぼ半世紀ではないか。結果的にはそれが良かったという。「だるまちゃん」のシリーズは有名だが、わたしはまだ読んでいない。これを機会にぜひ読もうと思う。

  • かめりあうさぎ さん

    先日の訃報が入った当日に偶然本屋で見つけた絵本作家かこさとしさんのエッセイ。『からすのぱんやさん』『どろぼうがっこう』など、子供の頃一番好きだったのはかこさとしさんの絵本だったなぁ。ご冥福を御祈りします。本書は、何故絵本作家になったのかと、絵本作家としての哲学が書かれています。優しいようでとても厳しい、でもその厳しさは優しさから生まれている。大好きだったあの絵本の裏に、こんなにたくさんの気持ちが込められていたなんて、今日まで知らなかった。未来の為に成すべきことがたくさんあると改めて教えられました。

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加古里子 (かこさとし)

1926年、福井県に生まれる。東京大学工学部応用化学科卒業。工学博士。技術士(化学)。絵本作家。児童文化の研究者。出版を中心に幅広く活躍し、作品は『からすのパンやさん』を代表する「かこさとしおはなしのほん」シリーズ、「だるまちゃん」シリーズなど600点余。菊池寛賞受賞、日本化学会より特別功労賞、越前

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